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    経済

    店舗大刷新のセブン 挑む70万円のカベ

    店舗経営コンサルタント 佐藤昌司

    店内で食事できる「イートイン」を充実

     中食需要の高まりとともに、イートインへの対応も迫られている。イートインは、ゴミを自宅に持ち帰りたくない単身者や、カフェ代わりに使いたい女性らに支持されている。

     コンビニ業界でセブンのライバルであるファミリーマートは、イートインの充実を先行させている。例えば、日枝神社前店(東京・港区)は、2階が全面的にイートインになっており、40席以上もある。女性専用の化粧室まで併設されている。イートインの充実度では、ファミマがセブンを上回っている印象だ。

     もっとも、セブンのライバルは、ファミマやローソンといったコンビニだけではない。中食で簡単に食事を済ませたい消費者志向を巡って、ファストフード店はもちろん、スーパーとの競争も激しさを増しているのだ。

     例えば、イオンのGMS(総合スーパー)の新業態「イオンスタイル」では、不振のアパレル売り場を縮小し、中食を含めた食品の売り場を拡大させるとともに、50席以上ある大型のイートインコーナーを設けた店舗を増やしていく方針だ。

     また、イオンは、都心部などで小型の食品スーパー「まいばすけっと」を展開し、コンビニ客の取り込みを図っている。まいばすけっとに限らず、同様の小型スーパーは近年、増加傾向にある。そういう意味でも、「コンビニのスーパー化」「スーパーのコンビニ化」が進み、業界間の垣根はなくなりつつあると言える。

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    2017年06月04日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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