方眼ノート人気 理由は“懐の深さ”?

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  学生だけでなく、ビジネスシーンで「方眼ノート」を使う人が増えている。これまでノートといえば、主流は横書きの場合は上下だけに、縦書きの場合は左右だけに 罫線(けいせん) が書かれたものだった。人気の背景や使うメリットに迫り、効果的な使い方を伝授する。

方眼ノートは“懐が深い”?

縦横の罫線を使ってきれいなノートが作れる
縦横の罫線を使ってきれいなノートが作れる

 なぜ今、ここまで方眼ノートに注目が集まっているのか。方眼ノートを題材とした書籍のヒットも一つの要因だが、やはり最大の理由は方眼罫の使い勝手の良さにある。

 優秀な人ほどノートもわかりやすくまとめられていることが多いが、そんな“整理されたノート”を意識せずとも作れるのが、方眼ノートの魅力だ。

 方眼罫は1マスに1文字を書き込む使い方のほか、4マスを使って大きめの文字を書くなど、大小さまざまな文字サイズを容易にそろえることができる。その上、横書きの場合、縦線を目安に行の頭出しもきっちり合わせられる。チェックボックスを書きたい時もマスを使うことができるし、情報を図やグラフで表したい場合も縦横の罫線が目安となってくれる。方眼罫を活用することで、あとで読み返したときにわかりやすい、きれいなノートを作ることが可能なわけだ。

 だが、実は愛用者が口をそろえて語る方眼ノートの魅力は、これだけではない。もう一つの魅力、それは「方眼罫なら時には罫線を無視できる」ことだ。正確には「無視してもいいと思える」というべきだろうか。実際に多くの愛用者がそうした感想を抱いており、実は筆者もそれが方眼ノートの最大の魅力だと考えている。

 これまでのノートではなぜか、文字が罫線からはみ出してはいけないような気がして窮屈に感じる人が多かった。しかし、方眼罫だと罫線があるにもかかわらず、それに必ずしも縛られない。文字の大きさをそろえたい時やわかりやすく整理したい時は、罫線を最大限に利用する。イレギュラーなメモや図形を書く時、太いペンや大きな文字で思いを書きなぐりたい時、自由に伸び伸びとイラストを書きたい時などに、方眼罫はスッと存在感を消す。

 方眼罫は薄い色で印刷されていることが多いが、それが理由ではない。罫線が従来のノートと同じ濃さであっても同じなのだ。従来の罫線は、あくまでも2本の線に挟まれた空間しか生み出さなかった。だが、方眼罫になった瞬間、線は格子柄の地模様にも見え、四角いマスの空間を生み出すと同時にノート全体を広々とした空間にも見せてくれる。このように見えてくると罫線は気にならなくなる。

 きっちりと罫線が引かれているのに、さながら無地の紙のようにも使える柔軟性。普段はガイドとしての役目を完璧に担ってくれるけれど、時には斜めになったり、はみ出したりすることも許容してくれる懐の深さ……。愛用者たちは方眼罫に、そんな心地よい包容力を感じているのである。

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