部活の楽しみ方教えます…「ブラック部活」への処方箋

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 長時間の過酷な練習、顧問による体罰や暴言、生徒同士のいじめに加え、休日出勤で疲弊する教師など「ブラック部活」の問題が後を絶たない。「適切な運動部活動の運用のための指針策定」に向け、スポーツ庁は今年度から有識者による検討会議を始めている。部活問題を解決するにはどうすればよいのか? 早稲田大学スポーツ科学学術院の中澤篤史准教授が解説する。

「桐島」は、部活をやめちゃダメなのか

(写真はイメージです)
(写真はイメージです)

 部活の悪いところが目に付き、「すぐに何とかしなければ」と思う一方で、部活の良いところが見えにくくなり、その未来が心配でもある。部活を好きな人も嫌いな人も、部活のこれからを考えるべき時が来たのではないかと思い、私は『そろそろ、部活のこれからを話しませんか-未来のための部活講義』(大月書店)という本を出した。この本でまず伝えようとしたことは、「実は部活は当たり前じゃない」ということだった。

 部活はあまりに身近すぎて、その存在を普段は疑うことがない。小説『桐島、部活やめるってよ』(朝井リョウ著)のタイトルが刺激的だったのは、部活動に参加するのが「当たり前」になっているからだ。しかし、本当にそうなのか? 部活の未来を考えるためには、まず、目の前にある姿を疑うことが大切だ。実は、部活は当たり前ではない。その理由を、国際比較、法律のあり方、歴史的背景に基づいて説明したい。

◆最近報じられた部活動をめぐる問題

 6月14日、山梨県 部活動中に男子生徒に体罰を加えたとして、県立高校で実習を担当する男性教諭(43)を戒告の懲戒処分に

 5月30日 山形県 私立高校の男子バレーボール部で部員によるいじめが発覚し、部員6人が無期限の停学処分に。

 5月26日 富山県 私立大女子柔道部で、部員に暴言を浴びせたとして、50歳代の男性監督をけん責の懲戒処分に

 3月28日 大阪府 部活動の指導中に生徒を正座させる体罰などをしたとして、府立高の男性教諭(55)を減給6か月(10分の1)にするなどの懲戒処分を発表

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