マツキヨが3位転落?ドラッグストア「戦国時代」の行方

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ウエルシアは調剤に強み

 マツキヨに比べ、郊外型の店舗が多数を占めるウエルシアは調剤事業に注力している。17年2月末時点で全国に約1500店を展開しているが、そのうちの約1000店に調剤窓口を設けており、16年度の調剤売上高は約1000億円に上る。一方、マツキヨの調剤併設店は約250店、売上高は約400億円で、ウエルシアと比べると出遅れている。医療費の抑制機運の高まりで、薬価の引き下げや調剤報酬の下落リスクはあるが、事業の拡大は今後も進みそうだ。

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ドラッグストアでは薬以外のものも多数販売している(写真はイメージです)
ドラッグストアでは薬以外のものも多数販売している(写真はイメージです)

 一方、食品もドラッグストア業界では有望な商材だ。総菜などを買って家で食べる「中食」市場の拡大や、健康志向の高まりもあり、食品も薬もある生活便利店としての役割がドラッグストアに期待されているのだ。ウエルシアはイオン系のスーパーとの連携で、食品が充実している。ウエルシアの16年度の食品売上高は約1300億円。対するマツキヨは約500億円にとどまる。ウエルシア以外では、コスモス薬品が食品を充実させており、15年度の売上高は約2500億円で全体の半分以上となっている。

 高齢化が進み、医療や介護の需要がさらに増加していくことが見込まれるなか、国は25年までをめどに、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最期まで続けることができるよう、地域で包括的に支援やサービスが提供できる体制(地域包括ケアシステム)の構築を目指している。健康について相談できる身近な「かかりつけ薬局」も推し進めている。つまり「予防」「治療」「介護」のすべてに「ワンストップ」で対応できるドラッグストアの期待が高まっているのだ。

 そうしたなか、ウエルシアは「ドラッグストア&調剤薬局」「カウンセリング営業」「介護サービス」を柱とした「ウエルシアモデル」を推進、ドラッグストアで地域の「かかりつけ薬局」を目指している。24時間営業の店舗も増やし、一部の店舗では「24時間調剤」にも対応、早朝や深夜の需要取り込みも図る。

 また、「ウエルカフェ」という地域住民が「井戸端会議」をできる場所を併設した店舗も増やす。行政と連携することで、地域を包括的に支援するという。地域住民との関係性を強化し、中長期的に集客や業績拡大につなげる狙いがありそうだ。

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