「生きがいを見つけて」35歳末期乳がん患者の告白

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「クラウドソーシング」との出会い

――退院して、仕事をし始めたそうですね。

パソコンで仕事を受けられる「クラウドソーシング」に挑戦
パソコンで仕事を受けられる「クラウドソーシング」に挑戦

 野田市は移動手段に自動車が必須なのですが、モルヒネ入りの強い薬を飲んでいたので、車が運転できずに家から出ることができなくなってしまったんです。友達とも会えないし、買い物もできない。そうなるととても辛くなってしまって。さらに、副作用で記憶力や集中力が低下する抗がん剤を使っていたこともあり、医師から「何かやったほうがいいよ。見た目は30代でも、心は60代になっちゃうよ」と言われました。それが、とにかく嫌で(笑)。それに、治療費や子育てにお金がかかる時期で、少しでもお金を稼がないといけないと思っていたんです。

――すごく意欲的ですよね。

 生きがいがないと、ダメになっちゃうような気がして、とにかく集中できることをしたかった。そこで友人からパソコンなどで仕事の受発注が簡単にできる「クラウドソーシング」の存在を教えてもらいました。リハビリにもなるし、記憶力の維持にもつながりそうなのでいいなと思いました。いろいろと調べていく中で、主婦が隙間時間などに仕事を引き受けられる「シュフティ」というサイトを選びました。サイトの文面が柔らかく温かみがあったので入りやすかったんですね。仕事を発注する側も、主婦が大勢登録しているとわかっているので、比較的「納期」などに柔軟に対応してくれるのもよかったんです。子どももいるので助かりました。

――クラウドソーシングでは、どんな仕事をされたんですか。

 ユーチューブにアップする動画編集の仕事などですね。字幕を入れたり、音を入れたりといったような内容でした。あと面白かったのは鉄道マニア向けに、延々と踏切の様子を撮影した動画を編集したりするようなものもありました。実は、パソコンは普通の人以下のスキルしかなかったように思います。でも、やっているうちにできるようになった。負けず嫌いな性格なので、絶対にやり遂げようと思ったんです。あと、楽しくなってきたということもあるかもしれません。本格的にやり始めて、半年間で50件ぐらいの仕事を請け負いました。

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