おけまる、それま、卍…なぜ若者言葉は意味不明?

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

ラクだから1語に略す

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 若者ことばは、いつの時代にも存在するが、社会的・歴史的背景をみると時代によって、その質が異なる。

 高度経済成長期にもてはやされた「まじめ」が崩壊し、価値観が多様化した1970年代後半から、「ラク」と「たのしい」を判断の基準とする「楽社会」が登場し、若者ことばは、そこから生まれた。

 言い換えれば、「ラク」で「たのしく」話せることばとして若者ことばが存在しているため、若者たちは娯楽の手段としてことばで遊ぶようになった。

 そして、現在、かつて存在しなかったインターネットやSNSなどのソーシャルメディアが発達したため、若者はこれに飛びつき、使用して、口頭語ではなく文字盤を「打つことば」、「半書きことば」化した新語を生み出した。そして、これを口頭でも使うようになったのが、最近の大きな特徴だ。

「おけ」「おか」「おこ」

 これは、便利な情報通信機器がなければ、生まれてこなかった「ラク」な表現である。しかも、今までは話しことばだった若者ことばが、画面に表示される新たな文字ことばからも生まれるようになった。こんなに略したり、頭文字を使用したりして、「ラク」な表現を選ぼうとするのか、そして、「たのしく」遊ぼうとするのかと驚くほどだ。

 若者ことばに一番多いのが、略語である。ことばを短くして、会話ならテンポ良く話すことができ、スマホなら打つのがラクであるため多用される。

 「ぱ」(中途半端)、「び」(微妙)、「マ」(マジ)、「り」「りょ」(了解)のように、1音節という極端な略語も見られるが、「おか」「おけ」「おこ」のような2音節にすることが多い。

 エネルギー節約から、略語が造語法の中でよく使われるのはいつの時代でも同じであるが、これに「る」という接尾辞をつけ、動詞化する造語法もよく見られる。「ガチる」(本気でする)、「くろる」(犯人になる)、「誤字る」(打ち間違える)、「詐欺る」(偽る)、「スノる」(顔認識アプリSNOWで写真を撮る)、「つぼる」(壺に入る、爆笑する)など、「る」を付けるだけで、「ラク」に新たなことばを造れるので重宝される。そのため、昔からよく使われている(例「牛耳る」(牛耳を執る))。

【あわせて読みたい】
そんな言い方するから、怒るあなたが嫌われる
「オノマトペ」をあなどれない三つの理由
日本人はなぜ家族に「こんにちは」と言わないのか

1

2

3

4

428935 0 深読み 2017/09/04 09:21:00 2017/09/04 09:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170831-OYT8I50042-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ