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    文化

    藤井四段が高校進学を「最善の一手」にするには

    将棋ライター 後藤元気
     将棋に専念するか進学か。伸び盛りの少年は悩んだに違いない。史上最年少(14歳2か月)のプロデビューから29連勝を果たし、歴代連勝記録を更新した藤井聡太四段のことである。中学3年生の今年は進路が注目されたが、熟考の末に指された一手は「高校進学」だった。学校での様々な経験は社会でも必ず役に立つが、強くなるには将棋盤に向かう時間を少しでも増やしたい。先輩棋士たちはこの葛藤をどう乗り越えたのか。将棋ライターの後藤元気さんに、棋士の進学事情を紹介してもらった。

    己の力のみが頼りになる世界

    • プロデビューから1年となった将棋の藤井聡太四段。中学3年の今年は進路が注目されたが、高校進学の意向を表明した(今年10月1日撮影)
      プロデビューから1年となった将棋の藤井聡太四段。中学3年の今年は進路が注目されたが、高校進学の意向を表明した(今年10月1日撮影)

     将棋の棋士は専門技術を有する職人である。一般社会のように学歴によって優遇されることはなく、盤上で頼りになるのは己の力のみ。野球やサッカーなどのプロスポーツ選手と同様、強いものが勝ち、勝つものが優遇される仕組みになっている。

     大きく違うのは、ほとんどのスポーツでプロ入りは高校を卒業してからなのに対し、将棋はプロ入りの年齢に下限がないことだ。実際に藤井四段は中学2年生でプロ棋士となり、年齢とは関係なく他の棋士と同じように対局で収入を得ている。言うまでもなく、学生だからといって対局料や賞金で大人と差をつけられることはない。

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    2017年11月18日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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