王者セブンが譲らないコンビニの「陣取り合戦」

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 通りの向こうにあったセブン―イレブンが反対側の角地に移転した。いつの間にか駅前の八百屋さんがファミリーマートになっていた。幹線道路沿いのローソンが姿を消した――。コンビニエンスストアの出店を巡り、売り上げを大きく左右するとされる立地。各社の“陣取り合戦”はどのような戦略で行われているのか。立地戦略に詳しい経営コンサルタントの榎本篤史氏に解説してもらった。

コンビニ大手3社で9割

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 コンビニの国内第1号店は、大阪市の「マミー豊中店」(1969年)や愛知県春日井市の「ココストア」(71年)、札幌市北区の「セイコーマート」(同年)など諸説ある。

 「コンビニエンスストア」の定義によって異なるが、長時間営業など現在の形のコンビニとして一般によく知られているのは、74年5月にオープンした「セブン―イレブン豊洲店」(東京都江東区)だ。あれから43年、コンビニはどの小売業よりもいち早く、そして大胆に変化を遂げてきた。

 かつて、コンビニ業界のプレーヤーは15社ほどだったと記憶しているが、再編が進んだ現在では、セブン、ファミリーマート、ローソンの3社で国内シェアの約9割を占めている。

 日本フランチャイズチェーン協会によると、1988年におよそ1万店だったコンビニはその後、増加傾向を続けており、2002年に4万店、14年に5万店を超えた。17年10月末時点で、5万5341店(国内のみ)となっている。これは、人口約2290人当たりに1店舗ある計算になる。

 コンビニ大手3社の店舗数、売り上げは次の通り。

 【店舗数】

 ・セブン―イレブン…1万9887店(2017年10月末)

 ・ファミリーマート…1万7768店(この内サークルKサンクスが2809店、17年10月末)

 ・ローソン…1万3111店(17年2月末)

 【1日の平均売り上げ(日販)】

 ・セブン―イレブン…約66万円

 ・ファミリーマート…約53万円

 ・ローソン…約55万円

 いずれも、セブンが頭一つ抜け出している。なぜ、セブンはファミマ、ローソンに日販で10万円以上の差がつけられるのか。商圏や立地の観点から考えていきたい。

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