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    スポーツ

    フロリダ大に留学したサニブラウンの遠大なプラン

    読売新聞編集委員 太田朋男
     1月3日から始まった読売新聞の年間企画「平成時代」の連載1回目に登場したサニブラウン・ハキーム選手(18)は東京・城西高卒業後の2017年9月から、米フロリダ州北部の都市ゲインズビルにあるフロリダ大に留学し、全米でも強豪として知られる陸上部に籍を置く。
     昨年は、彼が大きく羽ばたいた一年だった。6月の日本陸上選手権で男子100メートル、200メートルの2冠に輝き、続く8月の世界選手権ロンドン大会では、100メートルで準決勝に進出し、200メートルでは決勝に進み、7位に入賞した。18歳5か月での決勝進出は、あのウサイン・ボルトの18歳11か月をしのぐ、大会最年少記録だった。
     2020年東京五輪に向けて、周囲の期待は高まるばかりだ。サニブラウン選手の「現在地」をリポートする。

    大学が勉強面もサポート

     私がゲインズビルを訪れたのは、昨年12月初旬。フロリダ州では北部と言えども、日中の気温は27度に達する。何より、日差しの強さは東京の真夏並みだ。シャツの袖をまくり上げていたところに、トレーニング用のTシャツ、短パン姿のサニブラウン選手が現れた。

     「こんなところまで、どうもありがとうございます。よろしくお願いします」。礼儀正しく、笑顔で(あい)(さつ)され、こちらも思わず笑顔になった。

     米国では9月から新学期が始まるため、8月下旬にゲインズビルにやってきた。大活躍だった世界選手権を終えた後、日本に戻らず、ロンドンから、そのまま米国に渡った。当初は引っ越しや慣れない暮らしの中で慌ただしい生活が続いたが、今は静かな環境で落ち着いた毎日を送っている。

     「早いときは午前6時半くらいに起きて、朝ご飯を食べて授業に出ます。その後、家庭教師のように学業面で手伝ってくれる人たちとのセッションが1時間程度あります。そこで、不安な教科や宿題のわからないところを聞きます。それから昼ご飯を食べ、基本的には午後2時くらいから練習です。月・水・金はウェートトレーニングがあり、終わりは午後5時という感じでしょうか」

     フロリダ大のスポーツチームはアリゲーターをもじった「ゲーターズ」と呼ばれ、陸上だけでなく、バスケットボールやアメリカンフットボールなどでも強豪として知られる。しかし、全米大学体育協会(NCAA)の規定で、学業成績不振者の試合出場は禁止されている。そのため、学生たちはきちんと授業に出席し、大学もスポーツ選手のサポートに力を入れている。


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    2018年01月05日 16時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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