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    健康

    いつまでもおいしく酒を飲む方法とは?

    酒ジャーナリスト 葉石かおり

    「適量」と「休肝日」

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     たとえ少量であっても、飲酒によって、高血圧、脂質異常症、脳出血、乳がん(40歳以上)のリスクが上がるとされています。アルコールは脳を萎縮させると指摘する医師もいます。では、どうすれば、健康を維持しつつ、酒を飲むことができるでしょうか。

     日本人にとって、1日の飲酒の「適量」は、ビールなら中瓶1本(500ミリ・リットル)、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯程度(180ミリ・リットル)とされています。

     「たった、それだけ?」とがっかりする左党もいるかもしれません。確かに、1日で考えると、ちょっと物足りないかもしれませんが、1週間に換算すれば、決して少ない量ではありません。

     そこで、大事になるのが、酒を飲まずに肝臓を休める「休肝日」を設けることです。休肝日のない人(週5~7日の飲酒)は、ある人(週1~4日の飲酒)と比べ、1.8倍の死亡リスクがあるとする疫学調査もあります。

     まず、1週間単位の“飲酒計画”を立て、2日以上の休肝日を設定するようにしましょう。

     私は以前、せっかく休肝日を設けても、「ビールは水だから」とごまかして飲んでいたこともありました。最近では、輪切りにしたレモンを入れた白湯を飲むようにしています。「今日はおあずけでも、明日は飲める」。そう思って休肝日をやり過ごしましょう。

    少しでもいいから減らす

     いきなり断酒したり、半分、3分の1の量に減らしたりしろと言われても、なかなかできません。目標を持って、少しずつでいいので、まずは減らすことが大切です。酒量を減らせば、少なからずリスクも減るはずです。

     ダイエットではよく使われる方法ですが、飲酒をレコーディング(記録)することをおすすめします。飲食の記録を残すには、スマートフォンのアプリなどを活用する手もあります。

     酒量を記録することで、適量を意識できるようになります。何をどれだけ飲んだか記録できないようなら、前日の宴で羽目を外してしまった可能性があります。ちょっと飲みすぎたと思えば、しっかりと休肝日を設ける気持ちが芽生えるはずです。健康意識が高まれば、体を動かそうと考えるようになるかもしれません。

     「適量」を死守するのではなく、適量を意識することが、いつまでも酒を楽しむことができるカラダに変わる第一歩なのです。

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    プロフィル
    葉石 かおり( はいし・かおり
     1966年東京都練馬区生まれ。日本大学文理学部独文学科卒業。ラジオリポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に至る。全国の日本酒蔵、本格焼酎・泡盛蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。「酒と料理のペアリング」を核に、講演、セミナー活動、 酒肴 ( しゅこう ) のレシピ提案を行う。2015年に一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。国内外にて世界に通用する酒のプロ、サケ・エキスパートの育成に励み、各地で日本酒イベントをプロデュースする。著書に『酒好き医師が教える最高の飲み方』など多数。

    2018年01月10日 10時33分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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