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    楽天は第4の携帯電話会社として生き残れるか?

    多摩大客員教授 嶋聡
     インターネット通販大手の楽天は2017年12月、自前の基地局などを持つ携帯電話事業に参入すると発表した。19年のサービス開始を目指す。実現すればNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3社に続く「第4の携帯電話会社」となる。料金引き下げにつながると歓迎する声がある一方、巨額の設備投資は楽天の経営に響くとの懸念もある。ソフトバンクで社長室長を8年務め、「孫正義社長の参謀」と呼ばれた多摩大学客員教授の嶋聡氏に、三木谷浩史・楽天会長兼社長の参謀だったらという視点で寄稿してもらった。

    携帯電話事業への参入は楽天的?

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     楽天が4番目の携帯電話事業者に名乗りを上げた。

     昨年12月18日、三木谷氏はツイッターで、携帯電話事業参入について「(クレジット)カード事業参入の時も、色々と言われたが、10年がたち、取扱高、利益水準も業界トップ(クラス)になった」と述べた。

     クレジットカード事業参入の成功体験をもって、携帯電話事業参入の見通しを語るのは、あまりに楽天的ではないか。

     三木谷氏がMBAを取得したハーバード・ビジネススクールのシンシア・モンゴメリー教授はこう言っている。

     「他の事業で成功した有能な経営者は、どんな状況でも成功をもたらすことができるというのは“スーパーマネジャー神話”にすぎない」

     ソフトバンクは2006年、周囲から「今さら遅すぎる」と言われながら、携帯電話事業に参入した。同年、ボーダフォンを買収。08年、iPhoneの独占販売をスタート。12年、プラチナバンドの獲得。13年、米携帯電話3位(現在4位)のスプリントを買収。そして、14年、売上高、営業利益、純利益ともNTTドコモを抜いた。

     この成長戦略の一翼を担ったことで、「孫正義の参謀」と言われるようになった私が、三木谷氏の参謀だったら、第4の携帯電話会社として楽天がどうすれば生き残ることができるか考えてみた。

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    2018年01月17日 07時11分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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