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    就任2年目 どこへ行く「波乱のトランプ米政権」

    読売新聞調査研究本部主任研究員 大内佐紀
     トランプ米大統領(71)が1月20日で就任から1年を迎えた。超大国の指導者という重責を担ってもなお、物議を醸す言動が収まらないまま、トランプ氏はどこへ向かおうとしているのか。

    「精神的に安定した天才!」と自画自賛

    • 就任2年目を迎えたトランプ大統領(AP)
      就任2年目を迎えたトランプ大統領(AP)

     「私の就任1年にあたって、民主党がくれたプレゼントはこれだ」――。米議会がメキシコとの「壁」建設や移民政策にからむ予算で折り合えないことから、政権発足からちょうど1年目にあたる20日を政府機関の一部閉鎖という異常事態で迎えたトランプ大統領はツイッターにこう書き込み、民主党を非難した。また、「株価は上昇、失業率は低下、この1年で米国はかつてない成功を経験した」と自画自賛してみせた。

     トランプ氏の2018年は、相も変わらず物議を醸しながら始まった。

     年明け早々、話題になったのは、ホワイトハウス高官などトランプ氏周辺の約200回のインタビューを基に執筆したというふれこみの暴露本「FIRE AND FURY(炎と怒り)」だ。

     本の記述を少しだけ紹介しよう。

     トランプ氏が大統領選に出馬した本当の目的は、知名度を世界的に上げてビジネスなどを利することで、当選は本人も想定しておらず、実際に決まると青ざめ、メラニア夫人は泣き出した。大統領就任後も、多数の政権幹部がトランプ氏の知的能力や理解力に疑問を抱いてバカにし、精神年齢の低さと安定度を不安視する。長女イバンカ氏も、陰では大統領の個性的な髪形をやゆしている――。

     盛り込まれた内容を知った大統領は出版を差し止めようとしたが、それがかなわないと知ると、本が発売された米東部時間の1月5日から6日にかけてツイッターに投稿を繰り返した。

     筆者でジャーナリストのマイケル・ウォルフ氏については、「完全な負け犬。くだらない、まやかしだらけの本を売るため、話をでっちあげた」。自らについては、「私の人生で一貫した二つの大きな強みは、精神が安定していることと、すごく頭の良い(really smart)ことだ」「成功したビジネスマンが最高のテレビ・スターになり、それが(1回目の挑戦で)大統領に転じたことを思えば、頭が良いどころか、天才、しかも、とても安定した天才(a very stable genius)と言っていいだろう!」。

    • 暴露本「FIRE AND FURY(炎と怒り)」
      暴露本「FIRE AND FURY(炎と怒り)」

     暴露本の中で、頭脳の“明晰(めいせき)さ”と精神的な安定に疑問符を付けられたことが腹に据えかねたのだろうか。「精神と頭脳」についてのツイートがアップされたのは6日午前4時27分。多くの人が寝静まっているはずの時刻だった。

     これには逆に、「こんな自画自賛を公言する大人がいれば、即、社会的信用が失墜する」(民主党支持者)との声があがる。また、大統領の批判によって本に注目が集まり、発売直後から売り切れの書店が続出するという“宣伝効果”が図らずも出た。

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    2018年01月22日 11時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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