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    健康

    掃除で撃退!家庭でできるノロウイルス、花粉症対策

    医療環境管理士 松本忠男
     真冬の厳寒期はインフルエンザだけでなく、ノロウイルスによる集団食中毒も多発しやすい。そして間もなく、花粉が飛び交う季節もやってくる。感染予防や症状緩和のために家庭ですぐにできること――適切な掃除もその一つだ。「掃除ぐらいで……」などと軽く見てはいけない。間違った掃除法が原因で、ウイルス感染を拡大させた例もあるという。総合病院などの清掃業務に30年以上携わり、院内感染の防止策などを研究し続けている松本忠男さんが、リスクを減らすための掃除方法を伝授してくれた。(聞き手・読売新聞メディア局編集部 河合良昭)

    掃除のミスでノロウイルスが拡大

    • 写真はイメージです
      写真はイメージです

     厚生労働省によると、ノロウイルスの感染ピークは例年12月から1月下旬で、今月に入ってからも全国各地で集団感染したケースが報告されています。

     実はこのノロウイルス、掃除が不十分であったために感染を拡大させてしまった例もあるのです。

     2006年12月、東京都内のホテルで従業員や利用者など400人以上がノロウイルスに集団感染し、胃腸炎などの症状に苦しんだ事例がありました。保健所の調査報告によると、このケースでは(ウイルスに感染していた)ホテル利用者の1人が廊下で嘔吐(おうと)し、その後の始末や、この利用者がトイレを使った後の掃除が不十分であったことが感染拡大につながった可能性が高いとされています。

     どのような点が「不十分」だったのでしょうか。

     一つ目は、嘔吐した場所をきれいにするために使ったのが、殺菌能力のない洗剤だったことでした。ノロウイルスを死滅させるためには、塩素系の漂白剤を使うのが効果的です。使い捨てのビニール手袋やマスクを身に着けたうえで、塩素系漂白剤に浸したペーパータオルなどで吐しゃ物を覆い、静かにふき取るべきでした。

     二つ目は、嘔吐した場所が乾燥した後に、掃除機で清掃をしたことが挙げられます。

     厚労省は「ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがある」とホームページ上で注意喚起しています。掃除機はゴミを吸う一方で排気する力も強く、排気口付近の(ほこり)を飛ばして巻き上げてしまうことがあるのです。このケースでも、掃除機が空中にノロウイルスを飛散させた可能性があると指摘されました。

     三つ目に、報告書は、嘔吐した人が利用したトイレを(他の人たちへの)感染場所の一つとしました。トイレの掃除が不十分であったことが疑われます。

    2018年01月27日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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