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    「離れ」ばかりの若者トレンドはどこへ?

    博報堂若者研究所リーダー 原田曜平
     かつて、消費の中心となり、ファッションやグルメなどの流行をけん引した若者。最近では、「車離れ」「恋愛離れ」「外出離れ」など、消費活動から遠ざかる若者の「離れ」が指摘されている。若者のトレンドはどこへ向かうのか。『それ、なんで流行ってるの?』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を書いた博報堂若者研究所リーダーの原田曜平氏に聞いた。(聞き手・メディア局編集部 鈴木幸大)

    妥協で生まれた「マイルドヤンキー」

    • (1980年代、東京・原宿でラジカセを囲み路上で踊っていた「竹の子族」)
      (1980年代、東京・原宿でラジカセを囲み路上で踊っていた「竹の子族」)

     私は、2014年に書いた『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)という本の中で、地元志向の強い若者のことを「マイルドヤンキー」と名付けました。

     当初、彼らを「ヤンキー」と呼ぶつもりはありませんでした。なぜなら彼らは、改造車で暴走したり、派手な格好で周囲を威嚇したりする不良という、かつての「ヤンキー」とはまったく異なっていたからです。現状維持・地元志向が強い彼らを「地元族」と呼び、調査を続けていました。

     ところが、本を書き進めるうちに、出版社から書名に「ヤンキー経済」という言葉を使いたいという連絡がありました。

     「以前のようなヤンキーは減っているという内容なのでふさわしくない」

     私は反対しましたが、担当編集者との押し問答を繰り返すうちに、思い浮かんだのが「マイルドヤンキー」でした。「ヤンキー」という言葉を使いたいという出版社の意図を()みつつ、マイルドになった若者を言い表す妥協の産物でした。

     「マイルド」と「ヤンキー」という逆のニュアンスを持つ言葉を、ただ、くっつけただけの最悪のキャッチコピーだと思っていました。それが、NHKの番組で特集が組まれ、テレビのワイドショーや情報番組で次々に紹介されていきました。半ばやけくそでつくった言葉が、なぜ、これだけ広がっていったのでしょう。

     

    2018年01月30日 07時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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