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    生活

    やばい?大人の語彙力が若者にジワジワくる理由

    PRプロデューサー 殿村美樹
     「ちょーヤバイ」「大丈夫です」「なるほど、ですね」……。何げなく使われているこうした言葉に違和感を覚えたことはないだろうか。肯定なのか否定なのかはっきりしない言い回しは、若者に限らず、接客シーンやオフィスでも耳にするようになった。あいまいな言い方が世の中にあふれる一方、書店には気の利いた言い回しを紹介する「語彙力」本がずらりと並ぶ。なぜ今、「語彙力」に注目が集まっているのか。PRプロデューサーの殿村美樹さんが分析する。

    「語彙力」ブームの背景

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     今、「語彙力」がブームになっています。

     このブームは、およそ1年ほど前、ほぼ同時期に2冊の本が出版されたことから始まりました。明治大学の斎藤孝教授の『語彙力こそが教養である』(角川新書)と大東文化大学の山口謠司准教授の『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)です。

     いずれも、じわじわと売れ行きを伸ばし、半年後には10万部を超えるベストセラーになりました。同じようなタイトルをつけた本はその後も次々と登場し、「語彙力」ブームに火が付いたのです。今では「語彙力コーナー」を設置する書店も増えています。

    「大人」がリードする珍しいブーム

     このブームにはちょっと変わった傾向があります。

     ブームと言えば、トレンドに敏感な若者が火をつけ、「時代に取り残されたくない」という大人は後から追いかけるのが常でしたが、「語彙力」に限っては大人がブームを先導しています。

     書店にズラリと並ぶ「語彙力」本には、「大人」の2文字がことのほか目立ちます。

     斎藤教授が続けて出版した新刊のタイトルは「大人の語彙力ノート」(SBクリエイティブ)「大人の語彙力大全」(中経の文庫)と、いずれもターゲットが「大人」と示されています。

     昨夏出版された国語講師・吉田裕子さんの『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)も、タイトルに「大人」。たちまち10万部を超えるベストセラーになりました。

     「語彙力ブーム」のけん引役が「大人」であるのは間違いないようです。

    2018年02月23日 09時27分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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