長時間練習…それでも体育会系指導が勝てないワケ

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“脱体育会系”の指導とは

9連覇を決め、喜びを爆発させる帝京大の選手たち
9連覇を決め、喜びを爆発させる帝京大の選手たち

 帝京大医療技術学部スポーツ医療学科の教授でもある岩出監督は、科学的手法のほかに、こうした心理学の要素も取り入れて選手たちを指導している。「脱・体育会系」で選手たちが「スポーツを楽しむ」環境を作り出す上で、特に重視していることが二つあるという。一つ目は練習時間だ。

 「長時間の練習や授業前の早朝の練習(朝練)には効果がないと感じています。長時間で休みのない練習では、選手たちが集中力を欠き、疲労もたまってケガにつながりやすくなります。大事な試合前にケガをすれば、結局、勝利にはつながりません。一方、朝練は学生の場合、必ず(その後の)授業がおろそかになります。だから、帝京大ラグビー部ではやっていません。授業は記憶力や理解力のトレーニングにもなります。豊かな人間になるためにも、スポーツに費やす時間と勉強に費やす時間のバランスが大切なのです」

 「練習時間を増やせば、技術力が向上するというのは間違った考え方だと思います。練習では状況に応じたプレーや戦術を学びますが、脳がボーッとした状況では、覚えが悪く、効率も悪くなります。睡眠時間の確保も大切です。疲労回復だけでなく、学生(や生徒)の場合は(身体の)成長にも不可欠だからです」

 もう一つは、選手一人ひとりの個性をしっかりと見極めることだ。一生懸命やっているが技術不足やプレーに対するイメージができないことから成果がなかなか出せない選手を「カメ型」、すぐにできてしまう選手を「ウサギ型」と分類している。

 「選手に競争させて少数の勝者をつくり、それ以外の落ちこぼれを作るというやり方では、(チーム内が)ギスギスした人間関係となり、組織力は低下します。『カメ型』の選手は焦らせないようにして、少しだけ上の目標を設定して導いてやると、急にできるようになるときが来ます。『ウサギ型』は油断したり、チャレンジ精神が落ちてしまったりするので、こちらにも少し上の目標設定をしてあげて、チャレンジ精神をくすぐっていく方法で導いていきます」

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11892 0 深読み 2018/03/08 05:20:00 2019/01/22 16:02:11 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180307-OYT8I50011-T.jpg?type=thumbnail

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