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    働く

    うちの会社の営業トップは74歳

    読売新聞メディア局編集部 中根靖明

    シニア雇用で大切なこととは

    • 写真はイメージです
      写真はイメージです

     会社にとって「大車輪」のような存在のシニア社員たちだが、雇用する側には難しい課題もある。彼らの高いモチベーションは、プライドの高さの表れでもあるのだ。その上、多くは社長よりも年配で、管理職の社員にとってはほとんどが親子ほども離れた“年上の部下”だ。そんな環境の中で気持ち良く働いてもらうために、どういった工夫をしているのだろうか。

     「日ごろから敬意や配慮は欠かせません。厳しい指導をすることもありますが、本人(の人間性)を否定するようなことは絶対に言わないようにしています。営業成績のいい人は表彰し、成果給も支給して(評価を見える形で表して)います」

     タテだけでなく、ヨコの関係にも気を配っているという。

     「年を取って、達観していると言っても人間ですから、やはり契約社員同士の相性の良しあしはあります。定期的に席替えを行うなどして『ガス抜き』をするようにしています。職場の『空気』をいい状態に保つためです」

    30代前半の女性部長

     同社では、シニア雇用を重視する一方で、若い社員の登用も積極的に行っている。30代前半で「役員手前」の部長として活躍する女性もいるのだ。ダイバーシティー(多様性)の実現といえそうだ。

     「あまり年齢などにはこだわらず、『適材適所』で役職に配置しています。(女性部長は)入社1年目で先輩の営業成績を上回るなど、能力がずば抜けていたので、20代で部長に抜擢(ばってき)しました。現在は、まさに親世代の契約社員に指示を出す立場ですが、上手にやっているようです。高校卒業後、アルバイトで採用した現在21歳の女性がいるのですが、優秀なので正社員に登用しました。近々、役職を与えたいと考えています。彼女も管理部門で将来、エースになってくれるだろうと期待しています」

    2018年03月15日 10時32分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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