都内新築マイホーム…平均世帯年収で買えるのか?
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手取り月約50万、住居費は16万…残り34万円

住宅金融支援機構の「2016年度フラット35利用者調査」によると、東京都の土地付き注文住宅の平均価格は5629万円、マンションの平均購入価格は5135万円となっている。
モデル世帯が購入しようとする物件は、平均価格よりは安い5000万円(諸経費なども含む)とし、自己資金1000万円を用意していると設定した。

この場合、4000万円の住宅ローンを金利1%、25年間返済で組むと、毎月の返済額は15万748円となる。
これを世帯年収の約730万円でどうやりくりするか、シミュレーションしてみたい。
給料から税金や社会保険料などを引いた可処分所得は、1か月当たり49万7037円。毎月の住宅ローンの返済と維持費(マンションの場合の管理費など)を合わせた住居費は16万円程度となる。残るのは約34万円だ。

生活費は平均で月18万5000円の支出…残り16万円
この34万円から、生活していれば必ず必要となる「水道光熱費」や「食費」などを差し引く。総務省の調査では、2人以上の世帯(平均世帯人数3.41人)の水道光熱費の平均は月あたり2万363円、食費は7万5042円で合計9万5405円となる。
スマートフォンや携帯電話にかかる費用や交通費なども、ほぼ不可欠といえるだろう。交通・通信費の平均は5万4455円。同じく、生活に欠かせない医療費や家事に使う消耗品、被服代などの合計は3万6747円だ。
これらを合計すると、生活維持に必要な平均的な出費は約18万5000円。残りは15万5000円となった。
