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    生活

    よく転ぶ、つまずく…靴底チェックから始める改善法

    形成外科医 桑原靖
     転倒、骨折をきっかけに要介護となる高齢者も少なくない。ひどい場合には死に至る危険もある。形成外科医で足の治療が専門の桑原靖さんは、原因の一つとして足の骨格構造が崩れ、バランスの悪い歩き方になっている可能性を指摘する。若い人も例外ではなく、改善しないと転倒以外にも 外反母趾 ( がいはんぼし ) など、足の病気を発症する恐れがあるという。問題点を知るためには「靴底の減り方」が目安になるそうだ。自己チェックの方法や足に優しい靴の選び方などを聞いた。(聞き手・メディア局編集部 河合良昭)

    靴底の減り方でわかる“転倒リスク”

     「最近、なぜかつまずく」。若い人の中にも、こうした“歩き方の異変”を感じる人がいるでしょう。

     若いうちはつまずいても筋力があり、バランスをとる能力もあるので、転倒にまで至らないことも多いのです。しかし、加齢に伴い、これらが失われると、簡単に転倒するようになります。

     厚生労働省の人口動態調査(2016年)で、階段などではなく、平らな地面や床の上で転んだことによる死者の総数は5788人でした。表のように45歳を過ぎてから多くなり、45~64歳は266人、65~79歳は986人、80歳以上は4480人となっています。

     死亡に至らなくても、深刻なダメージが残るケースがあります。同省の「国民生活基礎調査」(13年)を見ると、「65歳以上の介護が必要になった主な原因」では「脳卒中」「認知症」「高齢による衰弱」に次いで「骨折・転倒」が4位となっており、転倒は極力避けるべく注意が必要なのです。

     人がつまずいたり転んだりする原因の一つとして、足の骨格構造の崩れによって、足元のバランスが悪くなっている可能性が考えられます。その判断をするための簡単な方法があります。靴底の減り方を見るのです。

     「靴底の内側だけが減る」人は注意が必要です。土踏まずがない扁平足(へんぺいそく)である可能性が高いのです。扁平足はバランスが悪く、転倒しやすいとされています。

     では、どのようにして足の骨格構造が崩れて、扁平足になるのでしょうか?

    2018年03月31日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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