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    トヨタ離れ?ライバルVWと手を組む日野の道理

    モータージャーナリスト 御堀直嗣
     トヨタ自動車傘下の日野自動車と独フォルクスワーゲン(VW)は、トラックやバスの商用車分野で、包括的な提携を検討すると発表した。電気自動車(EV)化や自動運転など先端技術開発での協力が柱だ。日野が、乗用車を含む世界販売台数のトップを争うトヨタのライバルと手を組むのはなぜか。モータージャーナリストの御堀直嗣氏が解説する。

    100年に1度の大変革

     「業界は100年に1度の大変革期だ。これまでと同じ価値の提供では顧客の求めに応えられない」。日野の下義生社長は4月12日に開いた会見で危機感をあらわにした。そして、「商用車で直面している様々な課題は、トヨタグループの中にいるだけでは解決が難しい部分もある」と説明した。

     世界のトラック、バス市場は拡大傾向にあり、日本自動車工業会などによると、販売台数は、2014年の2262万台から16年は2439万台に増えた。一方、国内の販売台数は86万台から82万台で縮小傾向が続く。

    台頭する中国、新興国メーカー

     商用車を巡る業界再編は、1990年代後半に本格化した。

     三菱ふそうトラック・バスが04年に独ダイムラーに、旧日産ディーゼル工業(現UDトラックス)は07年にボルボ(スウェーデン)の傘下に入った。01年に日野を子会社化したトヨタは06年に、米ゼネラル・モーターズとの資本提携を解消したいすゞの株式を取得している。各社は提携により経営の効率化を図りつつ、海外展開に活路を見いだそうとしているが、新興国メーカーとの競争が激化している。

     中大型トラックの世界販売台数は、ダイムラーが首位に立ち、東風汽車など中国メーカーが上位を占めている。日野とVWの商用車(3.5トン以上)の世界販売台数はともに約20万台で、首位のダイムラーの半分程度にとどまる。

     日野は国内とアジアを合わせた販売比率が全体の7割を超える一方、VWトラック&バスは欧州での販売が中心で、中国市場では地場メーカーに劣っている。

     こうした世界の販売状況を踏まえ、日野とVWが提携に踏み切ったそれぞれの事情を検証してみたい。

    2018年04月19日 07時55分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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