日本代表守護神・川島永嗣が7か国語を操れるワケ

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川口能活の挑戦を生かす

ポーツマス在籍時代、地元ファンにサインする川口
ポーツマス在籍時代、地元ファンにサインする川口

 川島が語学の重要性を認識したのは18歳のとき、イタリア・パルマへ1か月間、サッカー留学を経験し、言葉の通じない苦しさを味わったことだった。

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 そして、もう一つ、偉大な先輩の経験も影響している。

 海外に挑戦した守護神は過去にいた。その筆頭が1998年のフランス大会から2010年の南アフリカ大会まで、4度のワールドカップに参戦した川口能活(SC相模原)である。

 2001年秋、横浜F・マリノスからイングランド・チャンピオンシップ(2部)のポーツマスに移籍した彼は、十分な準備期間なしにピッチに送り出され、意思疎通の壁に直面した。「日本で使っている『クリア』を味方のDFに言っても通じない。指示を出すときに使う言葉が渡英前に考えていたものと違っていて、正直、苦しみましたね」と川口自身も苦渋の表情を浮かべていたことがある。川口はポーツマスに約2年間在籍し、その後、デンマークのチームに移籍したが、目立った活躍はできなかった。

 日本人が考える英語と、海外サッカーの現場で使われている英語が違うということをよく聞く。例を挙げると、「集中しろ」という指示は「コンセントレーション」ではなく「ステイ・フォーカス」。「味方がフリーだぞ(近くに敵の選手がいない)」という指示は「フリー」ではない。プレーする時間があるという意味を知らせる「Take your time」から「タイム」と指示しなければ伝わらない。こういった言葉の使い方は、日本だけでプレーしていると分からない。川口の苦労も大いに理解できる。

 川口の海外挑戦について、川島は「能活さんが日本人GKの風穴を開けてくれたことは、僕自身にとっても本当に大きかった」と言い、勇気づけられたという。そして、川口の苦労を見聞きして、語学力の必要性も再認識したに違いない。

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