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川島式勉強法

それでは、どのようにして外国語を次々と身につけていったのだろうか?
川島は著書『本当に「英語を話したい」キミへ』(世界文化社)で、英語が話せるようになった過程を紹介している。
まず、話せるようになってから分かったこととして、「中学校までの基礎が本当にできていたら
さらに、日常生活でよく使う「~したい」「~してくれるか」「~しなきゃいけない」「~したか」について、「I want to~」「Can you~」「I have to~」「Did you~」という中学で習う簡単な表現を使い、そこに状況に応じた単語を加える。そして、自分の日常生活でよく使う会話の「型」をいくつも作り、それを繰り返し話したことを紹介している。
次のステップでは、日常生活では使う言葉も限られるため、英会話学校に行き、さらに海外旅行に出かけるなどして、会話のバリエーションを増やし、常に自分を「しゃべらなきゃいけないという環境に身を置く」ことを意識して取り組んだとしている。
複数言語を同時に学ぶ
さらに特徴的なのは、複数の言語を同時に学ぶ点にある。一つの言語を勉強していて飽きてしまったらいったんやめて、別の言語のテキストを開いてみるというやり方である。
「最初は英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語のテキストを買ってきて、毎朝の食事前に30分ずつ勉強するところから始めました」と言い、「すぐに身についたわけじゃないけど、一つの言葉を離れて別の言語に行くと、意外に共通性があって、『ああ、そうか』と理解が深まったりする。それで文法や単語も覚えられたりしましたね」とメリットを話す。
川島の場合、「職場」でも英語を話すチャンスがあり、それを生かしている。名古屋グランパスに在籍したときの話として「オランダ人監督やスロバキア人、ノルウェー人の選手など、チームに英語を話せる人が多かったので、会話のチャンスは増えた」としている。サラリーマンが語学を身につけたい場合も、職場に外国人がいたら、会話のチャンスを積極的に活用するのがいいようだ。
他には英語で日記をつけながら、どのような工夫をすれば自分の考えを伝えやすいか考えた。より高度な言葉を使う必要がある試合後の取材などに対応するため、地元の選手のインタビュー映像を見て、使う単語、言葉の選び方などを学んで想定問答を考えたりするなどもした。