マラソンでプロ宣言の川内は東京五輪をどうする?

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 4月16日のボストンマラソンで日本人として31年ぶりの優勝を果たした川内優輝(31)が、「今年度限りで勤務先の埼玉県庁を辞めて、来年4月にプロランナーへ転向する」と宣言した。代名詞となっている「最強公務員ランナー」を返上する真意はどこにあるのか。これまで否定してきた2020年東京五輪挑戦の可能性は出てくるのだろうか。

悪天候のなかでのボストン優勝

今年のボストンマラソンで日本男子31年ぶりとなる優勝を果たした川内優輝(2018年4月16日、ロイター)
今年のボストンマラソンで日本男子31年ぶりとなる優勝を果たした川内優輝(2018年4月16日、ロイター)

 「川内ボストンV」の一報は、日本の長距離界に大きな衝撃を与えた。

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 レースの翌朝、31年前に優勝した瀬古利彦・日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーに電話で談話を求めると、開口一番「ビックリしたよ、たいしたもんだ!」と興奮冷めやらぬ様子が伝わってきた。

 ボストンマラソンは、東京マラソンなど世界の主要6大会で構成されるワールドマラソンメジャーズ(WMM)の一つで、テニスやゴルフの四大大会と並び称される「マラソン版グランドスラム」にあたる。そんなメジャー大会で、2017年の世界ランキング106位(2時間9分18秒)の川内が、自己記録2時間4~6分台の強敵が多数居並ぶレースを制したのだから、「大番狂わせ」と言っても差し支えないだろう。

 川内本人も、大会直前までは「全く勝てると思っていなかった」と明かす。

 ただ、今回は、122回を数えるボストンマラソンの長い歴史の中でも、まれに見る厳しい気象条件だった。これが、百戦錬磨の川内に大きな追い風となった。現地入り後に季節外れの寒さを肌で感じた川内は、向かい風の予報を聞いて「ゴールで『ユーキ・カワウチ!』と呼ばれるイメージが1%想像できた」という。

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