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    社会

    大阪震度6弱、「阪神」の教訓は生かされたか

    香川大学学長特別補佐 金田義行
     週明けの朝、大阪を中心とした関西一円を襲った地震。大阪府北部や大阪市内の一部で震度6弱を記録し、高齢男性や女子児童らが書棚やブロック塀の下敷きになるなどして犠牲になった。今後、大きな余震が起こる可能性はあるのか。初期対応に阪神・淡路大震災の教訓は生かされたのか。香川大学学長特別補佐で「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」(神戸市)上級研究員を兼務する金田義行氏に聞いた。(聞き手・読売新聞メディア局編集部 中根靖明)

    被害は限定的…1週間は警戒を

    ――今回は大都市直下型の地震と言えるが、被害の大きさについてどう考えるか。

    • 小学校のプールのブロック塀が倒れ、9歳の女子児童が犠牲になった(大阪府高槻市で)
      小学校のプールのブロック塀が倒れ、9歳の女子児童が犠牲になった(大阪府高槻市で)

     複数の方が亡くなり、大きな被害は出ているといえるが、地震の規模からいえば、(1995年の)阪神大震災や(2016年の)熊本地震とは大きな差がある。今のところ大きな余震もなく、大都市直下の地震ではあるが、被害の規模としては(熊本などと比べると)比較的小さい。しかし、犠牲者が出たのは残念でならない。

    ――熊本地震では2日後に「本震」が発生し、被害が拡大した。今回は大きな本震が起こる可能性はあるか。

     現時点で解析できた情報なども加味すると、熊本の場合は前震と本震の間に比較的強い余震がたくさん起こった。今回、現時点ではまだそれほど大きな余震は起きていない。(熊本地震と)同じとは言えないのではないか、と思う。

     といっても、こればかりははっきり断言はできない。気象庁も「1週間以内は同等の揺れが起こる可能性がある」としている。防災・減災の視点からいうと、当然、強い揺れを意識すべきだと思う。

    ――今後も余震が続く可能性があるが、注意すべき点はあるか。

     ブロック塀や書棚が倒れて亡くなられた方がいるが、今回の地震の前から「老朽化したブロック塀や家具の転倒防止対策は徹底しなければならない」と言い続けてきた。次に大きな揺れが起こった時に被害が拡大する可能性もある。自らの身の周りを見直すことが大切だ。

     家具の転倒防止については、すぐに(抜本的な対策は)とれないかもしれないが、倒れそうな家具を移動させるほか、極力、大きな家具が設置してある場所には近寄らない、ということは心掛けてほしい。また、これを機会に、ブロック塀(の傷み)などについても確認すべきではないだろうか。

     あとは家族や職場、学校などとの連絡体制を(連絡が取れる時に)確認しておくべきだ。もし、電話やインターネットでの連絡が取れなくなった時のために、集合場所なども申し合わせておくなど、「決め事」をしておくことは大切だ。

     また、自宅や職場などに常備している食料や水、災害対策用品などを改めて確認し、備えておくべきだ。電池や衣類などを普段から災害用に備蓄してある人も多いのではないだろうか。(関西以外の人も)すぐに使えるよう準備をしてほしい。

    2018年06月18日 17時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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