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    サッカー発展途上、中国はW杯の常連になれるか

    アジアサッカー研究所 池田宣雄
     熱戦が続いたサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会もいよいよ大詰めを迎えた。今大会、代表が出場していないにもかかわらず、存在感を示したのが中国である。W杯のスポンサーには大連万達、蒙牛、海信(ハイセンス)、Vivo(ビボ)といった中国企業が名を連ね、試合会場ではその派手な広告が目を引いた。中国代表は2002年の日韓大会以降、W杯に出場していないが、サッカー好きの 習近平 ( シージンピン ) 国家主席の号令下、レベルアップを図っている。中国がサッカー強国となる日は来るのか。中華圏のサッカー事情に詳しい池田宣雄さんに寄稿してもらった。

    自国は出場しなくても…

    • サッカーW杯ロシア大会、試合会場では中国企業の広告が目を引いた(ロイター)
      サッカーW杯ロシア大会、試合会場では中国企業の広告が目を引いた(ロイター)

     W杯ロシア大会も決勝戦(日本時間16日午前0時キックオフ)を残すのみとなった。今大会はイタリア、オランダ、アメリカといった常連国が出場権を逸したほか、前回王者のドイツや強豪ポーランドがともにグループリーグで最下位に沈んで早々と姿を消すなど、波乱が続いた。

     ご存じのとおり、今大会には中国代表チームは出場していない。中国代表はアジア最終予選での敗退が濃厚となったところで、イタリアの名将マルチェロ・リッピ氏を代表監督に迎え入れ、最終予選の最終節まで大陸間プレーオフ進出に望みをつないだが、勝ち点1というわずかの差で敗退を喫した。

     それでも中国の人たちは、W杯本大会で強烈な熱気を発している。隣国ロシアに赴き、現地で試合観戦する熱心なサッカーファンもさることながら、国営放送の中国中央電視台が流す中継映像に、日本とは桁がひとつ違う億単位の視聴者が熱狂している。

     元々、中国の人たちのサッカー熱は高い。何かと有名ブランドを好む国民性もあって、たとえ自国の選手でなくても、強豪国のスター選手たちの雄姿を見てみたいという文化がある。それに加え、公営のサッカーくじ、ブックメーカーが提供する様々なオッズに賭ける「スポーツベッティング」などが非常に盛んなお国柄でもあり、中国代表が出場しているか否かはそれほど影響していない。

     もちろん、中国代表がW杯の舞台に立てば、彼らの熱気は今回の比ではないはずだ。その声援は大地を揺るがすほどのものになるに違いない。

    2018年07月15日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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