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    科学

    火星最接近!進む宇宙ビジネスの今

    野村総研副主任コンサルタント 八亀彰吾
     7月31日、火星が15年ぶりに地球に大接近する。その距離は6000万キロを切り、ふだん以上に赤く輝く姿が肉眼でもはっきり見えるという。火星大接近を観測する際のポイントや、火星をめぐる宇宙ビジネスの最新事情について、野村総研の八亀彰吾副主任コンサルタントに解説してもらった。

    注目集めるスーパーマーズ

    • 15年ぶりに地球に大接近する火星(NASA提供)
      15年ぶりに地球に大接近する火星(NASA提供)

     近頃、月が普段よりも大きく見える「スーパームーン」という言葉をニュースやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上でよく目にする。Facebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)上できれいな満月の写真が掲載される光景はお馴染(なじ)みとなってきた。

     しかし、7月31日の主役は月ではなく火星である。火星は地球の隣の惑星であり、月同様に太陽の光を反射して夜空に輝く星の一つとして観測される。7月31日はその火星と地球が15年ぶりに最接近する日であり、通常よりも大きな火星が観測できるとみられている。一部メディアではスーパームーンならぬ、“スーパーマーズ”と命名されるなど、注目を集めている。

     とはいえ、スーパームーンに比べ、メディアに取り上げられる回数が限定的であるため、火星大接近を今日まで知らなかったという読者も多いのではないだろうか。火星はお隣の惑星だが、月に比べると、地球からの距離は大きく異なる。月と地球の距離は約38万キロ離れているのに対し、火星と地球は普段は1億キロから2億キロも離れており(地球と火星の位置関係によりその距離は大きく変動する)、月までの距離の数百倍にもなるため、あまり普段の生活で身近に感じることはないであろう。

     火星大接近を迎える7月31日は、地球と火星の距離が5759万キロになるといわれており、6000万キロよりも近くなるのは、2003年以来15年ぶりである。次に6000万キロより接近するのは2035年となるため、今回の火星大接近は非常に貴重な機会といえる。

    2018年07月31日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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