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    経済

    買ってよかった?スマートスピーカーは第二形態へ

    オーディオライター 山本敦
     スマートスピーカーの本場、米国から「Google Home」が上陸して間もなく1年を迎える。「スマホに代わるコミュニケーションツール」として注目を集め、LINEやアマゾンなどからも、鳴り物入りで新商品が発売された。ただ、話題になっているわりには、ブレイクの兆しが見られないまま、スマートスピーカーは第二形態へ進化しつつある。果たして、どこへ向かうのか。オーディオライターの山本敦氏に解説してもらった。

    結局「音楽を聴くスピーカー」

     スマートスピーカーが注目されている理由は、ユーザーの声による指示に対して、答えを返してくるAIアシスタントを内蔵しているからです。

     グーグルは「Googleアシスタント」、アマゾンは「Alexa(アレクサ)」、そしてLINEは「Clova(クローバ)」と名付けた独自のAIアシスタントを開発して、それぞれの商品に搭載しています。それぞれ、「OKグーグル」「アレクサ」「クローバ」と呼びかけると、質問に答えたり、指示に従ってくれたりします。

     「自宅でAIを体験してみたかった」(40代男性・会社員)

     「子どもにITやプログラミングに関心を持ってほしかった」(30代・主婦)

     スマートスピーカーを発売間もなく購入したユーザーの多くは、AI(人工知能)との「おしゃべり」に心を動かされました。各社の入門機はいずれも、5000円~1万円台で比較的手ごろな価格ということもあり、スタートダッシュの売れ行きは好調に見えました。

     ところが、家電量販店などで最近の傾向を尋ねてみると、AI目当てではなく、「スマホとBluetooth接続して、音楽を聴くためのワイヤレススピーカーとして使いたい」という理由で購入する人が最も多いようです。売れ筋は6000円台で買える「Google Home Mini」とのことです。

     売れ行きが伸び悩んでいるせいか、家電を購入すると半額でスマートスピーカーが手に入るというキャンペーンを実施している販売店もあります。たまったポイントで、「ついでに」持ち帰るというケースも多いそうです。

     スマートスピーカーに「音楽を聴くスピーカー」以上の価値があることは、それほど認識されていない状況が見え隠れしてきます。

    2018年08月16日 09時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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