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    スポーツ

    競泳の星・池江璃花子は「世界のトビウオ」を目指す

    読売新聞運動部 工藤圭太
     競泳の池江璃花子にとって、今年の8月は忘れられない1か月になったことだろう。パンパシフィック選手権(東京)では、最も得意とする女子100メートルバタフライで、米国・豪州などの強豪を打ち負かして金メダルを獲得。続くアジア大会(ジャカルタ)では6冠を達成し、大会最優秀選手(MVP)に輝いた。これまで主要な国際大会では活躍できなかった18歳は一気に何枚もの殻を破り、2020年東京五輪のヒロイン候補へと躍り出た。

    有言実行の大活躍

    • アジア大会の競泳女子50メートル自由形で優勝して、6個目の金メダルを手に笑顔を見せる池江(2018年8月24日、吉野拓也撮影)
      アジア大会の競泳女子50メートル自由形で優勝して、6個目の金メダルを手に笑顔を見せる池江(2018年8月24日、吉野拓也撮影)

     レースを終えた池江が、母・美由紀さんや、今春から指導を受ける三木二郎コーチの姿を観客席に見つけると、目頭を押さえて肩を震わせた。8月24日、アジア大会競泳最終日の50メートル自由形で、アジア記録を持つ中国選手に競り勝ち、日本の競泳選手としては大会最多となる6個目の金メダルを獲得した直後のことだ。

     「応援してくれている姿を見たら安心してしまって……」

     達成感が涙になってあふれ出た。

     8月9日から始まったパンパシフィック選手権では、100メートルバタフライで「表彰台はもちろん、良い色のメダルを取りたい」と宣言。中6日を空けて19日から始まったアジア大会では、個人で出場する4種目全てでの金メダルと、リレーでの全種目表彰台を目指すと公言して、見事に有言実行を果たした。

     池江は最後のレースを終えて、「2、3日前くらいは体もきつかったし、気持ちも折れそうだった」と振り返った。体力も気力も限界まですり減らす長丁場で勝ち切ったことに大きな意義があった。

    2018年09月12日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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