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    テレビ

    最近、おっさんがカッコよくないですか?

    テレビコラムニスト 桧山珠美
     松重豊が「孤独のグルメ」に主演してシリーズ化に成功、吉田鋼太郎が「東京センチメンタル」、遠藤憲一が「民王」に主演するなど、名脇役たちが次々と活躍を見せている。個性派や演技派と控え目に紹介されることが多かったコワモテのおっさん俳優たちが、ふと見せるチャーミングな姿にとりこになる女性も多い。世のオジサンたちが待ちわびた空前のおっさんブーム到来か――。テレビコラムニストの桧山珠美さんが解説する。

    おっさんたちがカワイイ

    • ドラマ「陸王」や「花のち晴れ」でカッコイイおっさんを演じた志賀廣太郎
      ドラマ「陸王」や「花のち晴れ」でカッコイイおっさんを演じた志賀廣太郎

     「おっさん」と言えば、これまで、やれセクハラだ、パワハラだ、モラハラだと何かと非難の対象となることが多かった。家庭でさえ、「くさい」「きたない」「きもい」の3K……、散々な言われようだ。その存在すら否定されかねない懸念もあった。

     ところが、息を潜めるように生きていたおっさんたちにも、ついに救いの手が……。

     これもひとえに、中高年の俳優たちの活躍が光るテレビドラマのおかげと言えそうだ。「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら」(テレビ東京系)は、遠藤憲一(57)、大杉漣(故人)、田口トモロヲ(60)、寺島進(54)、松重豊(55)、光石研(56)ら名脇役6人が、映画撮影のために一緒に暮らすドキュメンタリータッチのドラマだ。

     「おっさんたちが全員かわいすぎる」

     「おっさんたちのはしゃぎっぷりにキュンキュンする」

     「年齢を重ねるのも悪くないと、心から思わせてくれる」

     イケメンやキレイな女優が出ているわけでもないのに、このドラマの評判はすこぶるいい。

     中高年俳優の活躍ぶりと言えば、さらにさかのぼって、「三匹のおっさん」(テレビ東京系)にたどりつく。こちらは、北大路欣也(75)、泉谷しげる(70)、志賀廣太郎(70)の3人が、ご近所の事件に遭遇し、解決する世直しドラマだ。2014年に初めて放送されると、これもまた評判が良く、第3シーズンまでシリーズ化された。

     特に注目すべきは志賀廣太郎だ。小さな工場の社長や中学校の英語教諭など、いかにもおっさんらしい「地味なおっさん」を演じ、視聴者にさりげなく存在感を植えつけてきた。

     それが、日清食品「カップヌードル」のCMで少女漫画のような「壁ドン」を披露すると、若い女性からも「志賀廣太郎さんになら、壁ドンされても許せる」などの好意的な反応を獲得。見事に“カワイイ認定”を受けた。最近では、「陸王」(TBS系)の大番頭、「花のち晴れ~花男 NextSeason~」(TBS系)の執事などを好演し、カッコイイおっさんの急先鋒に躍り出た。

    2018年09月23日 08時03分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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