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    生活

    今や“泳ぐ宝石”…過熱するメダカブームのウラ

    読売新聞メディア局編集部 阿部明霞
     観賞用に改良されたカラフルなメダカが、ここ最近ブームになっている。熱帯魚などよりも飼うのが簡単で、素人でも繁殖を楽しめることなどが背景にある。珍しい特徴を持つものは高値で取引され、一獲千金を夢見る“にわかブリーダー”が増えているという。しかし、その過熱ぶりは、犯罪や野生のメダカの生息環境を危険にさらすなどの弊害も招いている。

    1匹1万円も!高級メダカに買い手殺到

    • メダカの繁殖や飼育について語る青木さん
      メダカの繁殖や飼育について語る青木さん

     東京郊外のJR八王子駅南口にあるビルの5階。エレベーターから降りると、ライトアップされた水槽が並ぶ光景が目に飛び込んできた。メダカの飼育方法などを紹介するインターネットサイト「めだかやドットコム」の運営者、青木崇浩さん(42)が経営するメダカ専門の販売店だ。

     水槽の中をヒラヒラと泳いでいるのは、熱帯魚と見間違えそうなほど色鮮やかなメダカたち。体長は3~4センチほど。錦(ごい)のようにカラフルな柄もいれば、きらきらと光を反射しながらゆったりと動く「ラメ入り」もいる。

     「今年は『ブラックダイヤ』などラメ入りのメダカが流行(はや)り。育てて展示するとすぐに売れてしまい、常に品薄の状態です」。カラの水槽を示しながら、青木さんが説明してくれた。ここ数年は、観賞用のメダカの改良が盛んになっていて、毎年のように新しいタイプのメダカが現れ、物珍しさから購入希望が殺到する状況だという。店で扱うメダカは、1匹が数千円から1万円ほど。高額なものは「高級メダカ」と呼ばれるようになった。

    歴史が浅い、だから新しいものを作れる

    • 鮮やかな色が目に楽しいメダカたち(青木さん提供)
      鮮やかな色が目に楽しいメダカたち(青木さん提供)

     青木さんはサイトなどを通じて、メダカに関する情報発信を長年続けてきた。詳しく調べるようになったきっかけは、大学生の頃に飼ったヒメダカだった。ヒ(緋)メダカと聞くと、オレンジ色を想像しそうだが、間近で眺めているうちに、体の色には濃淡があり、薄い黄色から赤に近い濃いオレンジ色まで、個体によって全く違うことに気付いた。

     「ならば、どんな色でも表現できるのでは」と思い、白いメダカなどと掛け合わせてみた。変わったメダカがいると聞けば見学に行き、繁殖だけでなく飼育方法なども研究したという。「(観賞用の)メダカの改良の歴史はここ十数年。金魚などと違って、すごく浅い。だからこそ、誰にでも新しいものを作り出すチャンスがある。それが人気の一因かもしれません」

    2018年09月30日 07時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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