今や“泳ぐ宝石”…過熱するメダカブームのウラ

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投機目的の動きも…過熱する繁殖ブーム

三色錦メダカ(青木さん提供)。固定率が低く、色が綺麗に分かれているものは1匹で数万円の値が付くことも
三色錦メダカ(青木さん提供)。固定率が低く、色が綺麗に分かれているものは1匹で数万円の値が付くことも
ダルマメダカ(青木さん提供)。背骨が癒着したことで体が丸くなり、ミニチュアの金魚のように見える
ダルマメダカ(青木さん提供)。背骨が癒着したことで体が丸くなり、ミニチュアの金魚のように見える

 メダカの繁殖は、金魚などに比べれば、素人でも容易に行うことができるという。産卵に適した期間が長く、特別な設備も必要としないためだ。春から夏の終わり頃までの暖かい時期に、オスとメスを同じ水槽で飼い、カップルが成立すれば、メスは受精した卵を水草などにほぼ毎日産みつける。卵を放っておくと親メダカが食べてしまうので、卵が産み付けられた水草ごと隔離する。10日から2週間ほどで孵化(ふか)するそうだ。

 日本にもともといたメダカは「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」の2種類。親となるメダカの外見や組み合わせにより、ユニークな特徴を持ったメダカが生まれてくることがあるが、この時点では単なる偶然の産物に過ぎない。しかし、人為的に時間をかけて同じ特徴を持つものを選別して交配させ、その特徴が安定して次の世代にも引き継がれるようにすれば、愛好家などの間で「新品種」として認められる。変わった体形やラメ入り、真っ黒など様々な特徴を持つものがこれまでに生み出され、「パンダメダカ」「楊貴妃メダカ」「()(ゆき)メダカ」などと呼ばれるものもある。

 次世代以降も安定して同じような姿のメダカが生まれてくる確率を「固定率」というが、珍しい種類ほど固定率は低く、希少性が高くなる。例えば、ずんぐりむっくりとした体形や泳ぎ方の愛らしさから人気の「ダルマメダカ」の固定率は、「ダルマ同士を掛け合わせても30%ほど」(青木さん)にすぎないという。

 それだけに、メダカ業者や愛好家たちが時間と労力をかけて生み出した種類の価格は高くなる。青木さんは「メダカの改良には、一獲千金の夢が見られるところがある」と認める一方で、「最近は、『高い値段で売れる』という部分ばかりが注目されて投機目的のような動きも出ている。あまり好ましいとは言えません」と表情を曇らせた。

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43541 0 深読み 2018/09/30 07:20:00 2019/01/31 20:21:27 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180928-OYT8I50050-T.jpg?type=thumbnail

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