文字サイズ
    IT

    「ルンバの生みの親」が語る「次の一手」と未来

    米アイロボットCEO コリン・アングル

    日本のメーカーにも「変わろうとしている企業」が

     過去に、日本の家電メーカーもロボット掃除機を発売したことがある。日本のメーカーの技術力をどうみているのだろうか。「ガラパゴス化」によって、世界市場から取り残されていると言われて久しい日本企業は、アングル氏の目にどう映っているのか。

    • 日本企業の強みなどについて語るアングル氏(10月、東京都内で)
      日本企業の強みなどについて語るアングル氏(10月、東京都内で)

     「(ロボット掃除機に関して言うと)私たちのロボットの方がずっと賢いし、補修も簡単だ。『消費者家電』のメーカーがロボットのメーカーになるというのは非常に難しいのではないか」

     「10年以上前は(日本にも)革新性を持っている企業がたくさんあった。そういう会社は(新たに)革新性を生み出せる機会もあるのではないか。(家電メーカー以外でも)例えばトヨタ自動車は新しい方向性を打ち出すため、非常に積極的に投資をしているし、自動運転車が一般的になった場合、世界はどのようになっていくのかということを想像するために尽力している。(日本の企業にも)革新を起こし、変わろうとしている企業もある。その他の企業にとってもよい手本になるのではないか」

    「日本の企業と話をする機会があれば……」

     日本にもロボット技術に()けた会社があり、かつて東大発のスタートアップ(ベンチャー)企業が米グーグルに買収され話題になった(すでにソフトバンクに売却)。協業などについて、関心を持っているのだろうか。

     「日本はロボティクスに関しては非常に長い歴史を持っており、パートナーシップを組む機会に対して(私たちは)オープンだ。投資も積極的に検討したい。日本の会社とも関係性を築いていきたいと考えている」

     「(技術開発は)すべて1社で完結することはない。パートナーと組む機会が必要だ」

     「とはいえ、実際のところ、日本の起業家のことはあまり知らない。米国ならよく知っているし、中国もよく見ているが、(日本の)スタートアップのコミュニティーがどこに行けばあるのかがわからないので、アイデアがあったら教えてほしい。(技術的な相乗効果が見込めるスタートアップなどと)話をする機会が持てるようなら、ぜひ私たちに連絡してほしい」

    プロフィル
    コリン・アングル
     1990年、同じマサチューセッツ工科大学人工知能研究室出身の、ロドニー・ブルックス、ヘレン・グレイナーとともにアイロボット社を設立。97年には、NASAの依頼で火星探査ロボットをデザイン。その功績により、“NASA GROUP Achievement Award”を受賞。その後、ルンバなど数々の実用的ロボットを開発し、世界規模の企業へと成長させた。ロボット産業界をリードし続ける第一人者として世界的に評価されている。

    2018年10月12日 07時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP