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    スポーツ

    和式はダメ!Jリーグがトイレに厳しいワケ

    フリーライター 元川悦子
     Jリーグも終盤を迎え、昇格・残留をかけたサバイバルレースが激化している。その中で、J1昇格を狙うJ2町田は9月末、「スタジアムの不備」などを理由に、Jリーグから昇格に必要なライセンス交付を受けられなかった。町田は19日時点でJ2の2位。しかも首位・松本山雅より1試合少ない状況で勝ち点1差という有利な状況にいる。にもかかわらず、成績が条件を満たしても昇格を果たせない初のケースとなる可能性が出てきたのだ。Jリーグは同時に他のチームに対してもスタジアムの「トイレ不備」などを公表して改善を求めている。ピッチの外にまで、なぜこんなに厳しい目を向けるのか。フリーライターの元川悦子さんが解説する。

    優勝してもJ1に昇格できない

    • 甲府の選手(中央)と争う町田の選手(ユニフォーム白)
      甲府の選手(中央)と争う町田の選手(ユニフォーム白)

     今季のJ1も各チーム残り5試合ほど。J1は最下位の18位と17位がJ2に自動降格し、16位がJ2の3位との入れ替え戦に臨むことになっている。19日現在、9位以下のチームが全て負け越しで、最下位の長崎と10位の横浜Mの勝ち点差が10(勝ち点:勝利3、引き分け1、負け0)という拮抗(きっこう)した状況だ。

     一方、昇格争いをするJ2にも異変が起きている。現在3位の町田は昇格を目指して「J1ライセンス」を取得すべくJリーグに申請していたが、9月27日の最終判定で却下された。つまり、3位をキープしても、仮に自動昇格の2位に入っても、優勝したとしても、来季はJ1には上がれない。こうしたケースはJリーグ開始以来、初めてなのだ。

    ライセンスの基準は?

     Jリーグの「クラブライセンス制度」の審査基準は、〈1〉競技基準(下部組織の保有など)〈2〉施設基準(J1は1万5000人、J2は1万人以上の収容。洋式トイレの数、屋根付きスタジアムかどうか、専用練習施設の有無など)〈3〉人事体制・組織運営基準(資格認定された財務・運営・セキュリティー担当の有無)〈4〉法務基準(他クラブの運営を行わない、顧問弁護士を置くなど)〈5〉財務基準(3期以上連続の当期純損失=赤字を計上していないこと)……の五つがある。町田はこのうち〈2〉の施設基準でJ1の条件をクリアできなかった。ホームスタジアムの町田市立陸上競技場の観客収容規模が1万600人しかなく、専用の練習場も保有していないからだ。

    2018年10月20日 07時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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