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    スポーツ

    失点OK、サイン不要…猛打の西武あすCS登場

    読売新聞運動部 上田惇史
     パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージは、ソフトバンクが勝ち上がった。17日からのファイナルステージで待ち受ける西武は、リーグ最下位の653失点を喫しながら、球団史上最多の792得点をたたき出して、相手をなぎ倒していった打力のチームだ。10年ぶりのリーグ優勝の原動力となった西武の驚異的な強力打線は、どのように完成したのか。CS・ファイナルステージを前に分析した。

    お客さんを帰さない野球

    • 打撃だけでなく正捕手としても成長を見せた森(2018年9月30日、杉本昌大撮影)
      打撃だけでなく正捕手としても成長を見せた森(2018年9月30日、杉本昌大撮影)

     「中盤まで負けていても、お客さんが帰らないチームにします」

     2月の宮崎・南郷キャンプで、就任2年目の辻監督が後藤高志オーナーに約束したことでもあり、選手たちに呼びかけた言葉でもある。この時すでに、指揮官の中でチームカラーは定まっていたと言ってもいい。

     開幕戦から打線は爆発した。対日本ハム戦で11点を奪って大勝。圧倒的な攻撃力が光った。勢いそのままにチームは開幕8連勝を飾る。投手陣が不安という周囲の声を押しのけて、序盤から快進撃を続けた。

     象徴的だったのは4月18日の日本ハム戦だ。

     投手陣が踏ん張れず、八回表を終えて0―8の大劣勢。しかし、ここから打線がつながる。八回裏に打者11人の猛攻で7点を奪うと、九回には森がサヨナラ2点二塁打を放って大逆転を果たした。森は「チーム全体が何点取られても、諦めない気持ちを常に持っている」と胸を張った。

     今季の西武は、この試合も含めて、終盤に試合を引っ繰り返す展開が多かった。こういう試合を続けていれば、確かに、観客は帰りにくい。

     

    2018年10月16日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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