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    スポーツ

    優劣評価が拡大、息が抜けない…フィギュア新ルール

    読売新聞編集委員 三宅宏
     フィギュアスケートは今週末から始まるグランプリ(GP)シリーズ第1戦・スケートアメリカで、新シーズンが本格的に始まる。今季で最も注目すべき点は、ルールが大幅に変わったことだ。2002年に国際スケート連合(ISU)総会で現行の加点法導入が決まって以来の大きな改革と言われ、得点に関する変更も多い。何が、どう変わったのか。男女シングルを観戦するうえで役に立つ知識を備えておこう。

    演技時間は短くなっても楽にはならない

    • 宇野の「クリムキンイーグル」。今季のプログラムには取り入れていない(2018年2月17日、守谷遼平撮影)
      宇野の「クリムキンイーグル」。今季のプログラムには取り入れていない(2018年2月17日、守谷遼平撮影)

     見ていて最も分かりやすい変化は、男子フリーの演技時間が4分30秒から4分に短縮されたことだろう。

     ペアのフリーも同様に短縮されており、これで、女子、アイスダンスと合わせて、フリー演技は4分でそろうことになった。「男女の比較ができないから統一しよう、と言い出した人がいたのがそもそもの発端」という専門家の見解もあるが、一般的には「男子とペアの負担軽減が目的」と捉えられている。

     ただ、30秒短くなったからといって、演技が楽になるわけではない。

     男子の場合、ジャンプの回数が「8度まで」から「7度まで」に減るだけだ。ステップ、スピンなどの他の要素数は変わらない。いわゆる「休んでいる時間」は作れなくなり、密度はより濃くなる。プログラムは決して楽にならない。

     時間短縮によって、演技構成の変更も求められる。

     平昌五輪男子銀メダリストの宇野昌磨は今季、代名詞でもある「クリムキンイーグル」(膝を前方につき出して体をそりながら横に滑る演技)を入れていない。

     記者団から「30秒減った影響か」と問われると、宇野は「30秒あったら入れていたかもしれない。4分だと、やることをしっかりやりきって、ちょうど終わるって感じ。あまり入れるところがない。無理に入れる必要もないかなって思って」と答えている。

    2018年10月18日 10時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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