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    生活

    「今日の夕食どうしよう?」問題が解決しない理由

    フードプランナー 渥美まいこ
     「今日の夕食どうしよう」――。インターネットで食材や調理方法を検索すれば、いくつものレシピにたどりつける。テレビの情報番組でも、旬の食材を使った調理の手順を紹介している。総菜や外食などが充実し、調理家電も進化しているのに、なぜ、台所を預かる主婦(主夫)の悩みはいつまでも解消しないのか。フードプランナーの渥美まいこ氏が解説する。

    料理コンプレックスの“救世主”

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     「女なんだから、料理くらいできないと」

     女性にとって息が詰まるこうしたフレーズは、さすがに最近はほとんど聞かなくなりました。とはいえ、「料理コンプレックス」の悩みが減ったわけではありません。

     「『簡単』と書かれていたレシピだったのに、思い切り失敗した」

     「調理手順の説明文がややこしくて解読できない」

     「包丁の使い方が下手だから、友人や恋人など人前で料理をしたくない」

     料理の話になると、表情を曇らせる女性たちが多くいます。どうやら、料理への悩みはいまだ根深いようです。

     料理レシピサイト「クックパッド」で一番検索されている単語は、「簡単」だそうです。いざ、料理に取り掛かろうという意気込みの裏に、「失敗だけはしたくない。手軽にできるおいしいレシピが知りたい」という切実な希望が見え隠れします。

     そんな女性たちの“救世主”のように、(ちまた)には「簡単」をうたうレシピがあふれかえり、調理家電も進化を続けています。にもかかわらず、毎日の献立に頭を抱える「料理コンプレックス」は一向に解消されないというのも不思議な話です。

     今、そんな「料理コンプレックス」に寄り添った料理本が売れています。インターネットやテレビでいくらでもレシピが見られる時代に、なぜ料理本を買うのでしょうか?

     

    2018年11月13日 07時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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