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各社縦割りでイライラ…JRきっぷのネット予約

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JR独特の収入分配ルール

JR旅客6社の区割り地図 ※東海道新幹線はJR東海、山陽新幹線はJR西日本
JR旅客6社の区割り地図 ※東海道新幹線はJR東海、山陽新幹線はJR西日本

 この不便さの背景にあるのが、JR各社間の「収入分配ルール」。異なる鉄道会社であっても、同じ会社とみなして運賃を計算し、収入を各社で分け合う取り決めです。民営化後も旧国鉄の全国輸送サービスの水準を落とさないよう、国会審議を踏まえ、国内の鉄道会社では珍しいルールが作られたのです。

 異なる私鉄をまたがって乗る場合の料金は、各社の運賃を単純に足します。

 これに対し、JR2社をまたぐ時はどうでしょう。JR東日本の真鶴駅から乗り、JR東海の三島駅で降りた時、両社を同じ会社とみなすので運賃は410円です。私鉄のルールなら、熱海まで(JR東日本区間)は200円、熱海からは(JR東海区間)は320円、合わせて520円となるはずですよね。

 さて、この運賃計算ルール、JR各社の収入に影響があるのです。

他社に支払う発券手数料が惜しい?

JR西日本の発券端末=JR西日本提供
JR西日本の発券端末=JR西日本提供

 東京―大阪を在来線で移動した人がいるとしましょう。運賃収入8750円は、JR3社(東日本、東海、西日本)で分け合います。まず、きっぷを売った会社が総額の5%を「発券手数料」として受け取り、残りを各社のキロ数に比例して分配するのです。概算ですが、JR東日本1600円、JR東海5100円、JR西日本1700円となります。

 東海道新幹線の東京―新大阪になると、話は別。全区間がJR東海の管内ですから、運賃収入は全て東海に入ります。新幹線に乗るには特急券も要りますから、運賃に特急券を加えた13620円(自由席の場合)がJR東海の売り上げになるはず。ただし、相当数のお客さんは他社管内の駅できっぷを買うので、JR東海は1人あたり681円の発券手数料を他社に支払わねばなりません。

 国土交通省の調査によれば、東京―新大阪は年間988万人が利用しています。JR東海から他社へ“流れる”発券手数料は単純計算で約67億円。このため、JR東海は自社に“囲い込む”アイデアを次々と編み出しました。

 その一環で生まれたのがネット予約というわけです。JR東海は2001年に「エクスプレス予約」を始めました。

 このサービスの特徴は、「自社の新幹線限定」としたことです。きっぷを受け取れる場所も、自社の窓口や新幹線改札横にある発券機に限りました(現在はJR西日本管内でも可)。念のため説明しますと、JR東京駅はJR東日本とJR東海のエリアに分かれます。東海エリアでのみ受け取れるようにしたことで、他社へ支払う発券手数料がなくなります。さらに乗車区間も、ふつうの乗車券のような「東京都区内―大阪市内」ではなく、「東京―新大阪」としました。東京駅・新大阪駅から乗降駅までの都区内、市内運賃などに相当する額も、他社に支払わずに済みます。

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51565 0 深読み 2018/11/25 07:00:00 2018/11/25 07:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181119-OYT8I50066-T.jpg?type=thumbnail

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