運動会でもビデオ判定? 誤審対策の過熱と限界

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 審判の判定についてビデオ映像による検証を求める「リクエスト制度」が今年、プロ野球で始まった。サッカーW杯では、映像を使った判定補助システム「ビデオ・アシスタントレフェリー」(VAR)が初めて導入され、プレースタイルにまで影響を与えたと話題になった。学生スポーツや部活動の試合などでも、保護者が撮影したビデオ映像を根拠に審判の判定に抗議するケースが出ている。誰もが日常的に動画を撮影する時代になり、スポーツの判定を取り巻く環境も大きく変わっているのだ。審判は今後、どうあるべきなのか。スポーツ倫理学を専門とする帝京大学医療技術学部の島崎直樹准教授に聞いた。(聞き手・メディア局編集部 河合良昭)

ビデオ判定が「誤審」を防ぐ

日本サッカー協会らが行ったVARのテスト風景=5月、日産スタジアムで
日本サッカー協会らが行ったVARのテスト風景=5月、日産スタジアムで

 スポーツの世界では、勝利至上主義や権利意識が高まり、あいまいな判定を許さない傾向が強く、「誤審」に厳しい目が注がれています。一方で、競技力は向上し、プレーもスピードアップし、戦術も複雑化したことで肉眼による判定は、よりいっそう難しくなっています。

 審判の判定を補うために、プロスポーツの世界では「ビデオ判定」の導入が進んでいます。複数のハイスピードカメラで撮影された映像で、ボールの軌道を解析する「ホークアイ」という技術も生まれました。テニスやバレーボールなどに導入され、ボールの「インかアウトか」は、3Dのイメージ画像で表示されます。

 しかし、そうした映像や画像による判定システムが、必ずしも万能であるとは言えないことを示す事態も起きています。

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