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    教育

    所見を盗用?先生も通知表に「うんざり」のワケ

    教育コンサルタント 近田直人
     学期末に配られる「通知表」。子どもたちの授業での様子や学校での過ごし方に評価が下される。この時期は、成績次第で「お年玉の額が決まる」「クリスマスプレゼントに影響する」といった悩みを抱える子もいる。受験を控えている子の保護者は気が気ではない。通知表を巡る悩みは、実は先生たちも抱えている。教育コンサルタントの近田直人氏に解説してもらった。

    ネットの例文を盗用?

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     終業式が終わり、学期末の教室でついにその時が訪れる。担任の先生から名前を呼ばれ、通知表が一人ひとりに手渡される。

     受け取る子どもたちは、ハラハラ、ドキドキだ。

     「算数の成績が1学期よりも良かった」

     「これ見せたら、きっとお母さんが怒るかも」

     各教科の成績はどうだったのか、苦手な科目は何か、生活態度は――。保護者は我が子の成長を通知表から読み解こうとする。仮に勉強は苦手でも、きっといいところがあるに違いない――。そんな思いから、保護者が注目するのが教師の書く所見コメントだ。

     「漢字の勉強に一生懸命取り組んでいました」

     「運動会であきらめずに走る姿が印象的でした」

     「一日も休まず、元気なあいさつができていました」

     たった一言でも所見欄にこんなコメントがあれば、モヤモヤとした保護者の気持ちは、晴れやかになるだろう。

     ところが、そうした保護者の気持ちをよそに、通知表のありようは変化している。

     最近は、通知表の電子化が進み、手書きの通知表は影を潜め、パソコンで記入しプリントアウトされた通知表が主流だ。

     これによって、所見欄のコメントを記入する際、定型文ソフトなどを活用する学校も珍しくなくなった。

     所見がインターネットに掲載されていた例文そのままで、クラスのみんながほとんど同じ内容だったというお粗末なケースもあった。

    2018年12月20日 07時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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