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必死すぎる「インスタ蝿」…その撮影は迷惑です

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「迷惑」という指摘が「迷惑」に?

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 こうした問題は、主に社会心理学の領域において、“社会的迷惑”というテーマで研究が進められています。社会的迷惑とは、「その行為が、本人を取り巻く他者や集団・社会に対し、直接的または間接的に影響を及ぼし、多くの人が不快を感じるプロセス」と定義されています。つまり、「ルールに反している」とか、「違法行為として明文化されている」といったことではありません。

 ある人の行いで誰かが不快になれば、それが「迷惑」というわけです。

 ルミナリエで水をまく行為についても、「逆さルミナリエがすてきです」「努力のたまものですね」などとする意見が大勢を占め、多くの人がそれを見て喜んだとすれば、「この撮影方法はちょっと……」と批判した人のほうが「迷惑」と言われてしまう可能性もあります。

 つまり、迷惑とは、絶対的なものではありません。正しいかどうかの基準も人それぞれ違うため、結論が出なかったり、かみ合わない批判の応酬が繰り広げられたりすることもあります。

 ともあれ、インスタ映えを狙って、あの手この手で最高の一枚を求める人たちは、二つの大きな見落としをしています。

「映える」という思い込み

 

〈1〉自分の写真をみんなが「インスタ映え」だと喜んでくれると思い込んでいる

〈2〉社会の〈広さ〉と〈狭さ〉を想定できていない

 

 〈1〉については、もちろん、必死に撮影した1枚を「素敵だ」と喜んでくれる友人が多いのは事実でしょう。しかし、「これ、寒い中で水まいて撮っているんだよね。凍結して歩行者が転んだらどうするんだろう……」と、別の着眼点を持つ人がいることに想像が至っていないのです。

 仮に友人であれば、「これダメなんじゃない?」という思いがよぎっても、批判するより、「イイネ!」を押してくれるでしょう。

 ところが、凍結した道路で転んだり、交通事故に巻き込まれたりした経験のある人は、寒空の下、水をまいた行為への不快感のほうが大きいはずです。

 「みんなも喜んでくれるだろう」などというのは、多くは内輪レベルの誤った認識で、その外側に「バカなことをやって、何を喜んでいるんだ!」と批判する人がたくさんいることに、気がついていないのです。

 

 〈2〉については、投稿された写真をシェアするリポスト(リグラム)によって、日本中(世界中)に広まってしまうことと、その影響の規模を意識できていないということです。

 

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