必死すぎる「インスタ蝿」…その撮影は迷惑です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

「迷惑」という指摘が「迷惑」に?

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 こうした問題は、主に社会心理学の領域において、“社会的迷惑”というテーマで研究が進められています。社会的迷惑とは、「その行為が、本人を取り巻く他者や集団・社会に対し、直接的または間接的に影響を及ぼし、多くの人が不快を感じるプロセス」と定義されています。つまり、「ルールに反している」とか、「違法行為として明文化されている」といったことではありません。

 ある人の行いで誰かが不快になれば、それが「迷惑」というわけです。

 ルミナリエで水をまく行為についても、「逆さルミナリエがすてきです」「努力のたまものですね」などとする意見が大勢を占め、多くの人がそれを見て喜んだとすれば、「この撮影方法はちょっと……」と批判した人のほうが「迷惑」と言われてしまう可能性もあります。

 つまり、迷惑とは、絶対的なものではありません。正しいかどうかの基準も人それぞれ違うため、結論が出なかったり、かみ合わない批判の応酬が繰り広げられたりすることもあります。

 ともあれ、インスタ映えを狙って、あの手この手で最高の一枚を求める人たちは、二つの大きな見落としをしています。

「映える」という思い込み

 

〈1〉自分の写真をみんなが「インスタ映え」だと喜んでくれると思い込んでいる

〈2〉社会の〈広さ〉と〈狭さ〉を想定できていない

 

 〈1〉については、もちろん、必死に撮影した1枚を「素敵だ」と喜んでくれる友人が多いのは事実でしょう。しかし、「これ、寒い中で水まいて撮っているんだよね。凍結して歩行者が転んだらどうするんだろう……」と、別の着眼点を持つ人がいることに想像が至っていないのです。

 仮に友人であれば、「これダメなんじゃない?」という思いがよぎっても、批判するより、「イイネ!」を押してくれるでしょう。

 ところが、凍結した道路で転んだり、交通事故に巻き込まれたりした経験のある人は、寒空の下、水をまいた行為への不快感のほうが大きいはずです。

 「みんなも喜んでくれるだろう」などというのは、多くは内輪レベルの誤った認識で、その外側に「バカなことをやって、何を喜んでいるんだ!」と批判する人がたくさんいることに、気がついていないのです。

 

 〈2〉については、投稿された写真をシェアするリポスト(リグラム)によって、日本中(世界中)に広まってしまうことと、その影響の規模を意識できていないということです。

 

1

2

3

4

無断転載・複製を禁じます
59943 0 深読み 2019/01/02 06:25:00 2019/01/02 06:25:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181226-OYT8I50037-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

一緒に読もう新聞コンクール

新着クーポン

NEW
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
NEW
参考画像
600円300円
NEW
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス
NEW
参考画像
ご宿泊のお客様の夕食時に地酒(お銚子)またはソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ