1994年生まれ「羽生結弦世代」最強説を追う

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 スポーツ界では特定の世代にタレントが集中する傾向がある。野球界では1980年生まれの松坂大輔を中心とする「松坂世代」、88年生まれの斎藤佑樹や田中将大ら「ハンカチ世代」が一時代を築いた。サッカー界では小野伸二ら79年生まれの「黄金世代」に逸材がそろった。現在、脚光を浴びているのが94年生まれだが、彼らは他の世代とは一回りスケールが違うようだ。「最強」との呼び声もあるこの世代には、どんな特徴があるのか。スポーツライターの松原孝臣さんに寄稿してもらった。

多士済々の顔ぶれ

平昌オリンピック、フィギュアスケート男子フリーの演技をする羽生結弦。金メダルを獲得し、オリンピック2連覇を達成した(韓国・江陵で、2018年2月17日撮影)
平昌オリンピック、フィギュアスケート男子フリーの演技をする羽生結弦。金メダルを獲得し、オリンピック2連覇を達成した(韓国・江陵で、2018年2月17日撮影)

 スポーツ界で1994年生まれ、あるいは翌95年の早生まれのため同学年にあたる選手たちは、「羽生世代」と呼ばれている。平昌(ピョンチャン)冬季五輪でソチ大会に続く連覇を成し遂げたフィギュアスケートの羽生結弦と同世代の選手たちのことである。

 見渡せば、そうそうたる顔ぶれがそろっていることが分かる。

 最もなじみのあるところでは野球の大谷翔平。日本ハムを経てメジャーリーグのアナハイム・エンゼルスに入団した大谷は、かの地でも投打の二刀流を実践し、新人王の大活躍を見せた。

 同じ野球界では、広島カープの4番打者として打率3割超え、30本塁打を記録し、リーグ優勝に貢献した鈴木誠也、阪神タイガースの藤浪晋太郎らがいる。

 2018年は、サッカーのワールドカップで2大会ぶり3度目の決勝トーナメント進出を果たした日本代表も話題となった。新たな日本代表の主軸を担う中島翔哉、南野拓実も同世代となる。

 平昌冬季五輪で、日本の女子選手では夏冬のオリンピックを通じて初めて、1大会で金銀銅の三つのメダルを獲得したスピードスケートの高木美帆も、1994年生まれだ。

 夏季五輪競技の顔ぶれも豪華だ。

 2016年のリオデジャネイロ五輪の400m個人メドレーで金メダルを獲得した萩野公介、同種目で銅メダルに輝き、13、15年の世界選手権を連覇した瀬戸大也があげられる。

 バドミントンでは桃田賢斗と奥原希望(のぞみ)がいる。桃田は18年の世界選手権で日本男子初の金メダルを獲得、世界ランキングでも日本男子初の1位となった。奥原はリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得、男女を通じてシングルス日本初のメダリストとなった。

 柔道にもいる。リオデジャネイロ五輪90キロ級で金メダルのベイカー茉秋(ましゅう)がその人である。日本が苦しんできた階級での価値ある栄冠だった。

 レスリングでは、同じくリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した63キロ級(当時)の川井梨紗子、69キロ級(当時)の土性沙羅(どしょうさら)が1994年に生まれている。

2018年報道写真展で写真パネルにサインする大谷翔平(東京・日本橋三越本店で、2018年12月18日撮影)
2018年報道写真展で写真パネルにサインする大谷翔平(東京・日本橋三越本店で、2018年12月18日撮影)

 パラリンピックに目を転じると、車いすテニスの上地結衣が94年生まれ。2014年に女子ダブルスで史上3組目となる年間グランドスラムを達成している。そのときの年齢、21歳135日は「女子車いすテニスにおける最年少での年間グランドスラム」として、ギネス世界記録に認定された。上地はリオデジャネイロパラリンピックのシングルスでも日本女子初のメダルとなる銅メダルを獲得するなど世界のトッププレーヤーとして活躍を続けている。

 挙げるべき選手の名はまだ尽きない。バスケットボールの世界最高峰のプロリーグ「NBA」の渡邊雄太もその一人だ。18年10月27日の試合で初出場を果たし、日本選手として14年ぶり2人目となるNBAプレーヤーとなったのである。

 渡邊は高校二年生のとき、高校生としては史上初となる日本代表候補に選出され、その後も代表で活躍してきた。満を持してのNBAデビューだった。

サッカー・キリンチャレンジ杯キルギス戦でゴールを決めた中島翔哉(愛知・豊田スタジアムで、2018年11月20日撮影)
サッカー・キリンチャレンジ杯キルギス戦でゴールを決めた中島翔哉(愛知・豊田スタジアムで、2018年11月20日撮影)
サッカー・キリンチャレンジ杯パナマ戦でゴールを決める南野拓実(新潟市・デンカビッグスワンスタジアムで、2018年10月12日撮影)
サッカー・キリンチャレンジ杯パナマ戦でゴールを決める南野拓実(新潟市・デンカビッグスワンスタジアムで、2018年10月12日撮影)

 

1

2

59919 0 深読み 2019/01/03 07:00:00 2019/01/03 07:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181227-OYT8I50092-T.jpg?type=thumbnail

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ