寅さん”復活”秘策は?「男はつらいよ」50周年

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シリーズ全49作を4Kデジタル修復へ

 寅さん50周年の記念企画は、新作映画だけではない。松竹などは山田監督の総合監修の下、これまでに公開された全49作の4Kデジタル修復作業に2年にわたって取り組んでいる。今年夏にブルーレイで発売するほか、全国の劇場でも公開する。

 また、寅さんの故郷である東京都葛飾区柴又に97年に開館した「寅さん記念館」は現在、全面的に改修中で、4月にリニューアル・オープンする予定だ。年間約20万人が訪れる観光名所も、記念の年にパワーアップする格好だ。

山田監督の小説『悪童(ワルガキ) 小説寅次郎の告白』
山田監督の小説『悪童(ワルガキ) 小説寅次郎の告白』

 このほか、寅さんが自分の生い立ちを語る形で展開する、山田監督の小説『悪童(ワルガキ) 小説寅次郎の告白』(講談社)が昨年秋に刊行され、売れ行きを伸ばしている。また、全49作品をテレビ放映するBSテレ東の企画「やっぱり土曜は寅さん!」も昨年10月にスタート。毎週土曜午後6時半から放送中だ。

 実は「男はつらいよ」は、もともとテレビドラマだったということをご存じだろうか。

 68年10月から69年3月まで全26回、フジテレビで放送された。68年夏、山田監督が渥美さん主演ドラマの脚本をフジテレビに依頼されたことが企画の始まり。東京・赤坂の旅館で打ち合わせをした際に、渥美さんからテキ屋の口上を聞かされ、「この人は本当に頭がいい人だな。こういう人が愚かな男を演じると面白い話ができるのでは」と思い立って、落語の熊さんと結びついたという。

 主な舞台について山田監督は、助監督時代、作家の早乙女勝元さんと打ち合わせの際に柴又帝釈天の参道で食事したことを思い出した。戦災に遭わずに残った風情のある町で、「葛飾、柴又、帝釈天」と語感が良いのも決め手になった。門前の団子屋という設定も自然に決まった。

 今でこそ、ヒットドラマの映画化は当たり前だが、60年代はまだ映画界のプライドが高く、テレビドラマを「電気紙芝居」とバカにする風潮もあった。意外かもしれないが、「男はつらいよ」の映画化もすんなり決まったわけではなかった。

 

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