弁護士ドラマが多い…理不尽な世の中を反映?

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 テレビドラマをヒットさせる職業といえば、刑事と医師が“お約束”とされていた。ところが、ここ最近、主人公が弁護士というリーガルドラマが注目を集めている。1月スタートのドラマも、各テレビ局がこぞって弁護士モノをスタートさせている。せちがらい世の中で、いさかいやトラブルばかりになったからなのか。弁護士ドラマが増える背景を、PRプロデューサーの殿村美樹氏に探ってもらった。

目を引く女性弁護士の存在

冤罪事件を扱う「イノセンス」(日本テレビ提供)
冤罪事件を扱う「イノセンス」(日本テレビ提供)

 2019年1月スタートのテレビドラマが出そろってきました。注目すべきは、各テレビ局の看板ドラマの主人公が、そろいもそろって弁護士という点です。

 フジテレビは木曜午後10時に竹内結子主演の「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」、TBSは日曜劇場(午後9時)で常盤貴子主演の「グッドワイフ」、日本テレビは土曜午後10時に坂口健太郎主演の「イノセンス~冤罪弁護士~」をラインアップしています。 

 特に目を引くのは、女性弁護士の存在です。主役のほかにも、華やかな女優陣が弁護士として顔をそろえます。クイーンで、主役の氷見江(竹内結子)とコンビを組むのは女性弁護士の与田知恵(水川あさみ)。グッドワイフでは、主役の蓮見杏子(常盤貴子)の上司役で、やり手の女性弁護士、神山佳恵(賀来千賀子)の存在が際立っています。イノセンスには、主役の黒川拓(坂口健太郎)のパートナーとして新人弁護士の和倉楓(川口春奈)がヒロインとして登場します。

緻密なコミュニケーション

 弁護士ドラマといえば、かつては刑事モノと同じように凶悪な事件や巨大な組織に立ち向かうストーリーがヒットの定番でした。特に女性弁護士が主人公のドラマには、殺人事件がつきもので、ソフトなイメージを持つ女性弁護士が果敢に振る舞うアンバランスさが魅力だったとも言えます。

 1990年代に放送された賀来千香子主演の「七人の女弁護士」(テレビ朝日系)は、2006年と08年に釈由美子主演でリメイク版が放送されましたが、彼女たちが扱う事件は殺人が定番でした。市原悦子主演でシリーズ化された「弁護士高見沢響子」(TBS系)も凄惨(せいさん)な殺人ばかりでした。

 ところが、最近の弁護士ドラマは、セクハラやパワハラといった不祥事、スキャンダル、冤罪(えんざい)といった人間関係のトラブルや誤解から生じる事案を巡るストーリーがほとんどです。法廷の痛快なやりとりよりも、緻密なコミュニケーションを駆使して戦略的に依頼人を救う人間ドラマが描かれることが目立ちます。これは、従来の弁護士ドラマとは、ちょっと異なります。

 テレビドラマは時代のトレンドを映す鏡です。私はPR専門家として、今回のような弁護士ドラマに垣間見える異変を放っておけません。さっそく独自の視点で深読みしてみました。

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