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    IT

    画像や文書も…ダウンロード違法化、対象拡大?

    読売新聞編集委員 若江雅子
     インターネット上で違法著作物をダウンロードしたユーザーに刑事罰を科す――。こんな内容の著作権法改正案が文化庁で検討されている。「漫画村」などの海賊版サイト対策として検討されたブロッキング法制化が昨秋、暗礁に乗り上げた後、「代替案」として浮上したものだったが、文化庁の中間まとめ案では海賊版サイトに限定せず、すべての著作物を対象とする方向となっている。これまでの議論を振り返ってみる。

      ダウンロード規制  インターネット上の著作権侵害コンテンツをダウンロードするユーザーのへの規制で、現在、音楽と動画については、違法著作物と知りながらダウンロードする行為は私的利用目的でも著作権法で違法とされ、有償著作物の違法ダウンロードには刑事罰(2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金又は併科)が科せられる。

    海賊版対策だったはずが……

    • 写真はイメージです
      写真はイメージです

     「海賊版サイト対策として導入が必要だと思っていたが、まさか全ての著作物をそのまま対象にするなんて……」

     文化審議会著作権分科会「法制・基本問題小委員会」の委員の一人は焦燥の色を隠せなかった。

     ダウンロード規制が委員会の検討課題として追加されたのは、昨年10月29日。政府の知的財産戦略本部・海賊版サイト対策検討会が、紛糾の末に事実上解散した2週間後のことだった。海賊版サイト検討会ではブロッキング法制化を巡っては激しく対立したものの、それ以外の諸対策の検討を進める点では意見の一致をみており、その一つがダウンロード規制だったのだ。

     インターネット上の著作権侵害コンテンツをダウンロードする行為への規制は、音楽と映像では既に導入されている。著作権法はもともと、私的使用目的であれば著作物のコピーを認めているが、ネット上に違法アップロードが蔓延(まんえん)する中、2009年と12年の法改正で規制に踏み切った。今回の検討の狙いは、これを拡大することで漫画などの海賊版サイト閲覧の抑止策とすることだった。

    2019年01月23日 14時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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