走らないけどサッカー?じわじわ注目が集まるワケ

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 「走ってはいけない」「接触はダメ」――。走らずに歩いてボールを蹴り合うウォーキングサッカー(フットボール)が、注目を集めている。発祥の地イギリスでは、2020年にワールドカップを開催すべく準備が進められているという。老若男女、健康や体力に不安を覚えても、気軽にプレーできる“歩くサッカー”の魅力と可能性について、普及活動を進めている日本ウォーキングサッカー協会の代表理事、佐藤光則さんに聞いた。(聞き手 メディア局編集部 阿部明霞)

歩くのにサッカー?

ウォーキングサッカーの様子(日本ウォーキングサッカー協会提供)
ウォーキングサッカーの様子(日本ウォーキングサッカー協会提供)

――かなり高齢の人も楽しめるという話を聞きます。普通のサッカーとはどう違うのでしょうか。

 文字通り「歩いて」サッカーの試合を行います。ボールに触るかどうかにかかわらず、プレーヤーは走れません。早歩きは大丈夫ですが、常に片足が地面についていないといけません。走るとファウルになります。身体的な接触やヘディングも禁止で、ボールを高く蹴り上げることもダメです。比較的ゆっくりした動きのため、けがをしにくく、高齢者でも初心者でも参加しやすいスポーツと言えます。こうした基本ルール以外は、参加者や場所などの状況に応じて柔軟に変更します。

 発祥の地はイギリスで、50歳以上で構成されるシニア年代を中心に1000以上のチームがあるそうです。現在、37か国でプレーされ、欧州ではインターナショナルマッチ(国際試合)も行われています。

――日本でも、日本ウォーキングサッカー協会やJリーグのチームが各地で体験会を開いて、徐々に浸透しつつあるそうですね。

 2017年7月に協会を設立しましたが、当初はチームらしきものはなく、練習に取り入れられたり、個人レベルでやっていたりというのが大半でした。

 私たちの協会が各地で体験会や講習を開いたり、日本サッカー協会(JFA)なども広報的なイベントをやっていて、現在は、週に1度はどこかでウォーキングサッカーがプレーされている状況です。昨年11月には福島県のJヴィレッジで、120人近くが参加して初の全国交流会が開かれました。最年少は25歳、最高齢は86歳という参加者が12チームに分かれて対戦しました。

――佐藤さんがウォーキングサッカーを広めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

 5歳からサッカーをやっていて、サッカー歴は約50年です。シニアのアマチュアサッカーの監督兼選手をしていますが、競技志向でプレーすると、罵声が飛び交ったり、ぶつかってけがをしたりというのはしょっちゅうです。私も1年かけて治すような大けがをして、こういうやり方は「ボール一つで楽しむ」というサッカーの本質から離れてしまっているのではないかと感じていました。

 そんなときにサッカー仲間のJFAの人から、「イギリスに面白いサッカーがある」と教わってやってみたんです。「面白い!」と目からウロコが落ちる思いでした。ウォーキングサッカーなら、子供からシニア世代までサッカーの楽しさを伝えられるんじゃないかと考えました。

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