JR東が実験「山手線の自動運転」は実現するか

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 JR東日本が、山手線で自動運転の実験を始めた。乗降客数が多く、遅れやトラブルが頻発しやすい首都圏の大動脈で、自動運転が実現するのかと疑問視する向きもあるが、実は国内の鉄道の自動運転は、半世紀以上の歴史がある。にもかかわらず、新交通システムや地下鉄を除くと、なかなか普及しないのはなぜ? 交通システムが専門の高木亮・工学院大教授が解説する。

当面の目標はワンマン化?

終電後に行われた山手線の自動運転の実験(2019年1月)
終電後に行われた山手線の自動運転の実験(2019年1月)

――JR東日本が山手線で自動運転の実験を始めたことを、どう見ていますか。

 山手線は、日本最大級の輸送力がある路線であり、自動運転の実験に最新の機器が使われている点に注目しています。

 JR東日本が最終的に、山手線の無人運転を目指しているのは間違いないでしょう。

 自動列車運転装置(ATO)を使った鉄道の自動運転には、何種類かあります。まず、「STO」と呼ばれる半自動運転。STOでは、駅と駅の間の運行は人の手を介しませんが、線路上などに異常がないかどうかは人の目で確かめるため、運転台には係員が座ります。次が「DTO」で、添乗員はいるものの、線路上の異常監視も機械が担います。そして、完全な無人運転が「UTO」です。究極の自動運転ですね。

 国際規格で自動運転と呼べるのは、DTOとUTOのみです。日本の営業運転路線でいずれかに当てはまるのは、東京臨海部を走る「ゆりかもめ」で知られる新交通システムなどしかありません。STOであれば、地下鉄やモノレールなど20路線以上で導入されています。

 JR東日本が当面、山手線で目指している自動運転とは、STOによるワンマン化ではないでしょうか。今回の実験で「ヘッドアップディスプレイ」という装置を試験しているからです。これは、運転士が運転中に必要な情報を、運転台の前方に直接投影する装置です。

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416331 0 深読み 2019/02/01 07:00:00 2019/02/01 09:16:42 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190131-OYT8I50021-T.jpg?type=thumbnail

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