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そもそも方向オンチとは?
方向オンチとは、地図を見ても目的地にたどり着くことが難しい方々を指します。地図と長年、格闘してきた人々です。周囲にこんな行動をする人はいませんか。
・地図をグルグルと回してしまう
・地図をそもそも活用できない
・知らない土地に行くと、地図を見てもどこにいるか全く見当がつかない
方向オンチを巡っては、「女性に多い」とか「遺伝ではないか」などとも言われていますが、これらの説にきちんとした根拠はありません。
日本自動車連盟(JAF)が会員を対象に行ったアンケート調査によると、自らを「方向音痴だと思う」と「その(方向音痴の)傾向がある」を合わせた割合は約40%に上ります。つまり、日本人の5人に2人が方向感覚に不安を感じているということです。
方向オンチの原因は、生まれ育った環境など複数の要因が指摘されていますが、最も影響するのは「脳の使い方」と言われています。つまり、脳をうまく使えば、方向オンチが改善されていくということです。
果たして、どのように脳を使えば、方向オンチは改善されていくのでしょうか?
ここに面白いデータがあります。方向オンチでは務まらないロンドンのタクシー運転手の脳を調べた研究です。運転手の脳をCTスキャンで調べてみると、
街にある様々な目印を覚えなければ仕事が成り立たないタクシー運転手は、彼らなりの記憶の方法で、街の地図を我が家の庭のごとく覚えて把握しているのです。タクシー運転手が身につけている方向感覚をマスターすれば、方向オンチ脱出の糸口が見えてくるかもしれません。
「自分の興味」で覚える
地図アプリやナビゲーションシステムなどがなかった大昔、航海に出る船長や漁師は、一見目印も何もない風景を何かに例えて覚えることをしてきました。その証拠に、「烏帽子岩」「
この「何かに例える」というテクニックは、実は記憶力を高める方法として、脳の活性化の分野でも活用されています。その効果をさらに高めたいのであれば、自分の興味がある分野で覚えると良いと言われています。
例えば、単に数字を覚えるのは苦手でも、野球が好きならば、応援している選手の背番号で覚えるという方法があります。ただし、この方法は野球が好きではない人が行っても、良い成果にはつながりません。人間の脳は、自分の興味がある分野では、絶大な記憶力を発揮するようにできているのです。
効果的な記憶の仕方がわかっても、それを使いこなせなければ、方向オンチは改善されません。
では、いったい街にある何を記憶すれば、迷うことがなくなるのでしょうか?