平成ジャンプにゼロ婚…結婚式は駆け込み特需?

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格安婚が生まれた背景

(画像はイメージ)
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 結婚式の費用をご祝儀でまかなうことで、当事者の負担を軽減する「ゼロ婚」のような商品やプランは、以前から数多くある。例えば、「スマ婚」や「楽婚」などもネーミングは違うけれど、「格安」を前面に打ち出しているという意味では類似商品である。

 ゼロ婚は、結婚式や披露宴をご祝儀内でまかなえることをネーミングや広告で分かりやすくPRしたことで、「結婚式だから高くて当然」といった固定概念を払拭し、経済的負担がないというイメージを浸透させた。そして、金銭的に余裕のないカップルにとって、救世主のようなプランとして取り上げられるケースが増えた。

 ただ、その背景には、ブライダル業界を取り巻く厳しい状況があることも指摘したい。

少子化、生涯未婚率の増加、結婚式実施率の低下(ナシ婚の増加)……。最近では「事実婚」も市民権を得るなど、結婚そのものに対する考え方も変化している。2014年の「婚姻件数」が約65万組(厚生労働省の人口動態統計)に対し、結婚式件数は約35万件にとどまっており、約半数が挙式・披露宴を行っていない。

 経済的な理由で二の足を踏んでいるカップルに対し、結婚式を挙げてもらう戦略として、さまざまな名前のプランが誕生しているのである。

ご祝儀でまかなっていいのか?

 とはいえ、参列者のご祝儀をあてこみ、持ち出しゼロという挙式・披露宴のあり方に違和感を覚える人もいるだろう。

 日本全国(北海道など一部地域を除く)の結婚式で定着しているご祝儀の本来の意味は、夫婦となる2人の門出を祝うとともに、新郎新婦や家族の負担が重くならないようにしようという参列者の心遣いだ。

 ご祝儀の相場についてはさまざまな意見があるが、自分の飲食代、土産代(引出物・引菓子)、そしてお祝いを含めて3万円程度を渡すというのが礼儀・マナーとされる。これは、日本独自の相互扶助的な意味合いがあると考えるのが一般的だ。

 ご祝儀で挙式・披露宴のすべてをまかなうというのは、こうした意味合いを包み隠さず、集まったお金をそのまま利用しようというドライなやり方だ。ただ、足が出ないようにするために、衣装や装花のグレードを抑えたり、招待状やテーブルコーディネートが決められたものだったりするなど節約型のプランとなるケースが多い。

 それでも、参列者が実質的に自己負担をしている料理、飲み物、引き出物、引き菓子といった費用を逼迫することになり、招待客をもてなすという意味ではその厚意に十分応えられない可能性がある。

 そればかりか、結婚式そのものに対するイメージや満足度を低下させかねず、「結婚式離れ」を加速させてしまうと懸念する関係者も少なくない。

 では、これからゼロ婚(格安婚)はどうなるか?

 

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437392 0 深読み 2019/02/09 08:08:00 2019/02/14 11:51:30 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190207-OYT8I50024-T.jpg?type=thumbnail

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