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    95回予選会

    「たたき上げ」開花・駒大

    • トップ通過を弾みに本大会での躍進を目指す駒大の選手たち(東京都世田谷区の駒沢大学で)=三浦邦彦撮影
      トップ通過を弾みに本大会での躍進を目指す駒大の選手たち(東京都世田谷区の駒沢大学で)=三浦邦彦撮影

     2000年の初戴冠たいかん以来、6度の箱根総合優勝を誇る「平成の駅伝王者」が9年ぶりに予選会へ回った。だが、チームに悲壮感はない。出雲出場を逃し、駅伝3冠に挑めない分、「(予選会を含む)2・5冠を目指す」と首位通過に意欲を燃やす。

     前回の箱根はエース工藤有生なおき(コニカミノルタ)が故障を抱え、当初想定したオーダーが大幅な変更を余儀なくされた。その誤算が響いて総合12位に沈んだが、苦戦の裏側では次代を担う戦力が着実に育っていた。

     4年生には、昨夏のユニバーシアードでハーフマラソン金メダルの片西景、前回箱根で9区2位の堀合大輔主将、日本学生ハーフ2位の伊勢翔吾ら実力者が並ぶ。3年生にも箱根2区を経験した山下一貴いちたか、今季急成長の中村大成ら粒がそろい、大八木弘明監督は「昨年よりも選手層は厚くなった」と自信を見せる。

     近年は、過去のエースのように1年目から活躍する「即戦力」が減った反面、元々目立った実績はなくても一年一年着実に成長した「たたき上げ」が目立つ。

     下級生の頃から長い距離を走り込む駒大の伝統に加え、就任4年目の藤田敦史コーチがトップチーム一歩手前の選手を重点強化する分業体制が確立。本格的な体幹トレーニングの導入から3年目を迎え、指揮官は「継続してきたことが、少しずつ成果が出てきた」とみる。

     「先輩たちがつなげてきた『強い駒沢大学』を、自分たちもつなげたい」と山下。平成最後の駅伝シーズンに、復権へののろしを上げる。

    2018年10月12日 12時05分 Copyright © The Yomiuri Shimbun