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    95回予選会

    脱ワイルドも箱根路は遠く…往年の快足ランナー・駿河台大の徳本一善監督

    • 駿河台大の徳本監督
      駿河台大の徳本監督

     サングラス、ピアス、真っ黒に日焼けした顔――。そんなワイルドな容姿が、以前は、駿河台大学を率いる徳本一善監督(39)のトレードマークだった。13日に行われた箱根駅伝の予選会では、サングラスこそかけていたが、色白でピアスもなし。18位で本大会に届かなかったレース後、悔しさを押し殺し、静かに展開を振り返った。「10キロまではイメージ通り。そこから順位を上げてくる選手が足りなかった」

     現役時代は、日本の長距離界では異色のファッションで注目されただけでなく、同世代を代表する実力派ランナーだった。日本選手権で5000メートルを連覇し、2007年の東京マラソンでは5位に食い込んだ。

    • 第78回箱根駅伝2区で肉離れのためリタイアした法大の徳本一善(2002年1月2日撮影)
      第78回箱根駅伝2区で肉離れのためリタイアした法大の徳本一善(2002年1月2日撮影)

     そんな輝かしいキャリアの汚点が、法政大4年時の箱根駅伝だ。「区間新を狙う」と豪語して「花の2区」に臨んだが、序盤に肉離れを発症。チームは、スタートから30キロも走らないうちに棄権することになってしまった。

     その雪辱を、新興チームの教え子たちに託している。駿河台大の監督に就任して、今年で6年目。「選手の主体性を育む指導をしてきた」という。この日の予選会には、ほぼ全員が一団となって走るのではなく、個性に応じて前半勝負と後半勝負の2グループに分かれて走る作戦で臨んだ。「これまでで一番、手応えを感じていた」といい、箱根路を本気で狙っていた。しかし――。

     「精神面が、まだ甘すぎた。来年こそ、勝負の年。箱根出場権をつかんでみせる」

    2018年10月13日 17時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun